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巨人にマジック20が点灯、阪神は5連勝で3位争いに踏みとどまる

2019 8/26 10:58勝田聡
巨人・原監督Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

DeNAと広島の激しい2位争い続く

巨人にマジック20が点灯した。2位DeNAとの直接対決には負け越しはしたが、まだ6ゲーム差あるため、今後取りこぼしなくいけるかがカギとなりそうだ。し烈な戦いとなっているのが、DeNAと広島の2位争いだ。DeNAが0.5ゲーム差でリードしているが、まだまだわからない。直接対決も残り4試合あり、2チームの争いはしばらく続きそうだ。

また、この週は阪神が5連勝を含む5勝1敗と好調で、3位広島との差を「3」に縮めており、こちらも2位争いに加わってくるかもしれない。下位の中日とヤクルトは依然として苦しい状況となっている。

各チーム残り30試合を切っており、いよいよラストスパートに入る。

セ・リーグ順位表ⒸSPAIA

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巨人にマジック20が点灯、岩隈が二軍で登板

8月24日、巨人がDeNAに勝利し、巨人にマジック20が点灯した。

この試合は終盤に逆転を許す苦しい展開だったが、9回2死無走者から同点に追いつき試合は延長戦へと突入する。その後、延長11回に石川慎吾が代打サヨナラ本塁打を放つ劇的な展開だった。

翌25日の試合に敗れたため、この週が終わった時点でマジックは「20」のままだが、2014年以来5年ぶりとなるリーグ優勝は目前に迫っている。

そんな中、二軍では岩隈久志が登板した。8月21日・24日ともに1回ずつを投げ無失点。どのような起用法となるか定かではないが、実戦に復帰したのは朗報だろう。優勝へ向けた最後のピースとなるか。

阪神が今季初の5連勝、藤川が250セーブまであと「14」

阪神は8月20日のDeNA戦から5連勝。3位争いにギリギリのところで踏みとどまっている。そのなかで矢野燿大監督は大きな決断をした。新外国人として途中加入したソラーテを抹消。不振が続いていたドリスを一軍に復帰させ、リリーフ陣を強化している。

そのドリスは4試合中2試合で失点。まだまだ本調子とは言えないようだ。最後の追い込みをかけるにあたって中継ぎ陣の充実は必要不可欠なこと。ドリスの復調が順位を左右するかもしれない。

また藤川球児が日米通算セーブ数でサファテ(234セーブ)を抜いた。8月25日終了時点で236セーブまで数字は積み上がっており、今シーズン中の250セーブ到達もありえそうだ。

DeNAは2勝4敗と2つ負け越しながら2位をキープした。そのなかでソトが調子を上げてきたのは好材料。8月25日終了時点で32本塁打、85打点はともにセ・リーグトップタイ。また、この週の6試合全てで安打を放ち、打率.450(20打数9安打)とハイアベレージを残している。宮﨑敏郎不在の打線だが、ソトは元気いっぱいだ。

広島は遠藤淳志が8月21日のヤクルト戦でプロ初勝利をマークした。今シーズンが高卒2年目となる右腕はここまで中継ぎとして28試合に登板。防御率2.45と結果を残している。36.2回を投げ被本塁打はわずかに1なのも心強い。シーズン終盤の勝負どころでも、緊迫した場面で投げることになりそうだ。

中日はドラフト2位の梅津晃大が8月22日の巨人戦でデビューから2連勝を飾った。中日の新人投手でデビューから2戦2勝は近藤真一以来32年ぶりのこと。柳裕也や大野雄大に次ぐ新たなローテーション候補となりそうだ。

ヤクルトの村上宗隆が30本の大台に到達。打点は85でリーグトップタイと二冠王を狙える位置につけている。さらには高卒2年目以内の最多記録である36本塁打、86打点超えも視野に入った。チームは最下位と苦しんでいるが、村上はまだまだ上を目指す。また、8月25日の阪神戦で山田哲人がコンディション不良で途中交代した。チームの中心的存在だけに状態が心配される。

※数字は2019年8月25日終了時点