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ソフトバンクが6連敗、ロッテは新外国人レオネス・マーティンを獲得

2019 7/22 15:00勝田聡
レオネス・マーティンⒸゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

日本ハムが猛追し首位と3ゲーム差に

オールスターブレイクが明け、プロ野球は後半戦に突入。パ・リーグの順位に変動はないが、首位とのゲーム差は大きく縮まっている。

前半戦終了時、2位の日本ハムに7ゲーム差を付けていたソフトバンクは、まさかのオールスターを挟んで6連敗を喫しゲーム差は3に。3位の西武と4位の楽天はこの週、それぞれ勝ち越し、貯金を増やした。ここまで、4チームが勝率5割をキープしている。

5位のロッテ、6位のオリックスはともに借金が増え、Aクラスが若干遠のいてしまった。とはいえ、オリックスから首位のソフトバンクまでは10ゲーム差、3位の西武までは5.5ゲーム差と諦めるにはまだ早い。優勝には少し遠いが、3位争いは十分可能なゲーム差といえる。 夏場の勝負どころで順位の変動があってもおかしくなさそうだ。

パ・リーグ順位ⒸSPAIA

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ロッテが駆け込み補強で新外国人マーティンを獲得

ロッテが新外国人選手としてレオネス・マーティンの獲得を発表した。今シーズンはインディアンス(MLB)でプレーしており、65試合の出場で打率.199、9本塁打、19打点、4盗塁の成績を残している。

スラッガータイプではないため、中距離ヒッターとして上位打線を任されることが濃厚。今シーズンは4盗塁だが、通算で126盗塁を記録している俊足で外野の守備も悪くない。8月頃から一軍で試合出場となりそうだ。また、現時点で4つの外国人枠もレアード、ボルシンガー、チェンと3つしか使っておらず心配はない。

チームは現在5位と低迷しているが、借金はわずかに3つのみ。3位とは3ゲーム差となっており、巻き返しのチャンスは十分にある。駆け込み補強で上位進出を目指す。

ソフトバンクはグラシアルとモイネロが一時離脱、和田毅も負傷

快調に首位を走っていたソフトバンクが、前半戦の最終戦から6連敗と大きく失速した。さらに、グラシアルとモイネロがキューバ代表に招集されているため一時離脱。グラシアルは18日に離日しており、モイネロは24日にチームを離れる。両選手とも8月7日に再来日予定となっているため、それまではチームの正念場といえる。

グラシアルの代役として一軍に昇格した長谷川勇也は、7月21日の楽天戦で試合をひっくり返す本塁打を放ち、存在感を発揮。かつての首位打者がグラシアルの穴を埋める。さらに、7月20日の試合に先発した和田毅が右太もも裏の違和感で緊急降板し、登録を抹消された。復帰予定は未定。先発ローテーションの穴が空くことになったため、やりくりに苦労しそうだ。

一方でうれしい話題もある。登録を抹消されていた森唯斗が7月21日に復帰登板し、1回を無失点に抑え貫禄を見せた。こういった試合終盤を任せられる投手の帰還は大きい。

7月21日のロッテ戦で敗れたものの後半戦開幕から5連勝した日本ハムは、ソフトバンクとの差を一気に縮めてきた。好調なチームとは裏腹に、不振にあえいでいた清宮幸太郎に当たりが出た。7月20日のロッテ戦で33打席ぶりの安打を放つと、翌日の試合でも1安打。長いトンネルを抜けたようだ。

西武では中村剛也が7月19日のオリックス戦で長11回裏にサヨナラアーチを放ち、NPB通算400号本塁打を達成した。プロ野球史上20人目の快挙となり、1611試合目での達成は史上5位のスピード記録でもあった。

楽天は、今シーズン途中に巨人からトレード加入した和田恋が7月21日のソフトバンク戦で移籍後初出場を果たし、3打席目で安打を放った。同じくシーズン途中の移籍組である下水流昂もスタメンでの起用機会が多く、しっかりと新戦力たちに出番が与えられているように見受けられる。今シーズンの楽天は既存戦力、新人、新外国人、新加入の移籍組が揃って活躍しているのが印象的だ。

この週は2勝4敗と負け越したオリックスだが、主砲の吉田正尚は絶好調。7月17日の楽天戦から4試合連続2安打以上を放っており、打率を3割に乗せた。また、7月20日の西武戦からは2試合連続本塁打も記録。どちらも継続中となっており、今週も吉田正の打席から目が離せない。

※数字は2019年7月21日終了時点