ソフトバンクが2位に7差
パ・リーグはソフトバンクが一歩抜け出している。2位の日本ハムとは7ゲーム差。まだ60試合ほど残っているだけに油断は禁物だが、独走体制に入りつつあるのは間違いない。
後半戦の開幕カードでソフトバンクと日本ハムの首位攻防戦が組まれており、その結果次第で情勢は大きく変わりそう。
一方で2位以下は混戦模様。2位の日本ハムから最下位のオリックスまでは、わずか4ゲーム差となっている。しかも、日本ハム、西武、楽天、ロッテはそれぞれ0.5ゲーム差。毎日のように順位が変わってもおかしくない状況である。
勝負どころは、もう少し先になりそうだが、どのチームがソフトバンクを追いかけるべくスパートをかけるのか注目される。

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楽天が則本の復帰で連敗ストップ
7月9日のオリックス戦で楽天が連敗を10で止めた。この日の先発は今シーズン初登板となったエース・則本昂大だった。則本は6回無失点、被安打3、奪三振6の内容で中継ぎ陣に後を託す。青山浩二が9回に1点を失ったものの、6対1で勝利。連敗街道から脱出した。
大型連敗を喫したものの前半戦を40勝40敗2分と勝率5割で終えられたことは大きい。則本の復帰をきかっけとし、後半戦も上位争いに踏みとどまることに期待がかかる。
一方、守護神の松井裕樹が苦しんでいる。7月10日のオリックス戦で敗戦投手となり、自身の登板で3試合連続黒星と精彩を欠いた。昨シーズンも松井の不調があり、チームは低迷しただけに状態が心配される。
2位の日本ハムは王柏融が離脱、清宮幸太郎が不振
2位で前半戦を折り返した日本ハムの王柏融が負傷した。王は7月9日のロッテ戦で守備時に肩を痛め途中交代。その後、右肩関節骨挫傷と診断され、離脱することになった。復帰までは4週間ほどと見られている。
王はここまで69試合の出場で打率.281(253打数71安打)、32打点の成績を残していた。主軸を務めることが多く、チームにとっては大きな痛手となりそうだ。
また、清宮幸太郎は、25打席連続無安打で前半戦を終えた。自己ワーストでもあり、壁にぶち当たっている。王の離脱により出場機会が増えることも予想されるだけに、不振から脱したいところだ。
首位のソフトバンクは前半戦最終カードも勝ち越し。故障者が多いなかでの首位ターンとなった。8月には柳田悠岐が戻ってくる予定となっており、ますます打線は強力なものとなりそうだ。怖いのは主力の故障だけだろう。
西武の中村剛也が7月10日のソフトバンク戦で、今シーズン第14号本塁打を放った。松田遼からは初めての本塁打であり、これが231人目の投手。本塁打を放った投手の人数でNPBトップとなった。
ロッテは7月9日の日本ハム戦で佐々木千隼が今季初勝利。2016年ドラフト1位の右腕が戦列に戻ってきた。後半戦の巻き返しへ向け、心強い援軍だ。また、7月10日の試合では「ブルペンデー」を初めて採用した。先発の唐川侑己から始まり合計6人のリレーで日本ハム打線を完封。前半戦最後の試合を白星で飾っている。
オリックスは宗佑磨が好調だ。7月10日の楽天戦で三塁打を含むマルチ安打を記録するなど、7月に入ってから打率.389(18打数7安打)。レギュラー争いに名乗りをあげた。新人の中川や宗といった若い選手が伸びてくると、後半戦で台風の目になるかもしれない。
※数字は2019年7月10日終了時点