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セは巨人が独走態勢に 2位浮上の阪神は両打ちの内野手ソラルテを獲得

2019 7/8 11:05勝田聡
阪神が獲得した新外国人ソラルテⒸゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

8連敗の広島が4位に転落

巨人が一歩抜け出し、首位固めに入った。なんと交流戦明けから7連勝。この週も5勝1敗と大きく勝ち越すことに成功した。一時はセ・リーグの貯金を独占したほどでもある。

2位には阪神が浮上してきた。前週はDeNAと同率3位だったが、この週に4勝2敗と貯金をつくったことで順位を上げた。その一方で広島は1勝もできず6連敗。前の週からの連敗は、引き分けを挟んで8まで伸び、4位に転落している。

セ・リーグ順位表

ⒸSPAIA


DeNAは変わらず3位をキープ。5位の中日と最下位のヤクルトは順位こそ変わっていないが、ゲーム差は6から3に縮まった。 オールスターゲームまで残り1カードのみ。巨人が独走態勢に入るのか、それとも待ったをかけるチームが現れるのか注目が集まる。

2位浮上の阪神が新外国人・ソラルテ獲得

阪神が広島との3連戦で3連勝を飾り、39勝38敗4分で巨人と6.5ゲーム差あるものの2位に浮上している。勝利した4試合全てでラファエル・ドリスがセーブをマークしたことからもわかるとおり、僅差のゲームが多かった。

そんな阪神が、7月7日に新外国人選手の獲得を発表した。マーリンズ傘下でプレーしていたヤンガービス・ソラルテと契約したのである。ソラルテはMLB通算670試合に出場し、打率.258、75本塁打を記録。今シーズンは28試合で打率.205、1本塁打の成績を残している。

今シーズンは主に二塁を守っているが、キャリア通算で見ると一塁(42試合)、二塁(178試合)、三塁(405試合)、遊撃(47試合)、左翼(16試合)と複数の守備位置につくことが可能。加えて両打ちでもあり、起用法は多岐にわたりそうだ。

首位の巨人を追いかけるための起爆剤となるか。

首位の巨人は岡本和真が絶不調

首位を走る巨人が5勝1敗とこの週も大きく貯金を増やした。坂本勇人が3本塁打、10打点と結果を残しており、打線がつながっている。

心配なのは岡本和真の状態だ。この週は打率.100(20打数2安打)、0本塁打、0打点とブレーキ。勝利に貢献することができなかった。また、7月5日のDeNA戦で受けた自打球の影響で、翌6日の同DeNA戦ではスタメンから外れていた。7日には復帰し、二塁打を放ち元気な姿を見せたが、本調子に戻るのは少し先になるかもしれない。

また、巨人は7月7日に楽天とのトレードを発表した。外野手の和田恋が楽天へと移籍し、先発候補として古川侑利を迎え入れた。両選手とも23歳とまだ若い。今シーズンだけでなく、将来性を見込んだ上でのトレードだろう。

DeNAは3勝3敗の五分。シーズン途中に加入したサミー・ソリスが7月7日の巨人戦で中継ぎとして初登板。先頭の山本泰寛に被弾してしまう、ほろ苦いデビューとなった。また、野手では期待の大砲候補・細川成也が今季一軍初昇格。7月7日の巨人戦では2安打と結果を残している。

広島はこの週6連敗を喫し、引き分けを挟んで8連敗となった。セ・リーグで唯一、交流戦後の白星がなく苦しんでいる。7月2日には下水流昂と楽天・三好匠の交換トレードが発表された。二遊間の世代交代も見据えた三好の獲得だろう。

中日は球場外での話題が多かった。人気応援歌である「サウスポー」の歌詞で「お前」という部分があるため使用自粛となったのだ。これについては多くのメディアを賑わせており、お茶の間にも広がっている。その騒動の余波なのかチームも1勝4敗と負け越した。

ヤクルトは4勝1敗と息を吹き返してきた。とくに山田哲人が5試合全てで安打を放ち、打率.368(19打数7安打)、2本塁打と復調の兆しを見せている。シーズン成績も打率.280、22本塁打、18盗塁となっており、2年連続トリプルスリーも射程圏内に入っている。

※数字は2019年7月7日終了時点