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三塁打はもっと注目されるべき 過去3人しかいない西川・源田にかかる3桁の記録

2019 6/18 07:00本松俊之
埼玉西武ライオンズの源田壮亮ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

簡単には観られない三塁打

野球場で観戦するとき、あえてグラウンドが俯瞰できる席を取ることがある。グラウンドから離れた部分、できればすり鉢状になった客席の高いところがお気に入りだ。その席から眺める選手たちの動きは、まるで野球盤を眺めるかのように、まるごと一度に楽しめる。

とりわけ三塁打は美しい。ひいきのチームの打者が打ったボールが右中間を破り、その選手が俊足を飛ばし、ためらうことなく2塁ベースを蹴り三塁に向かう。強肩の外野手が投げたボールが内野手を経由し、三塁に送られる。緊迫のクロスプレーだ。走者はタッチをくぐり抜けられたのか…。一瞬の静寂の後、審判が大きく両手を広げると、球場のボルテージは最高潮に達する。プロの技術が凝縮された三塁打は、まさに野球の華といえる。

ボールがフェンスを越えると時間が止まるホームランと違い、三塁打を打った打者は、守備陣の精緻なプログラムを実行するかのような、無駄のない打球処理に立ち向かわなければならない。外野の間を抜ける打球を打てるパワーと、塁間を華麗に駆け抜けるスピードの両方を兼ね備えた者だけが、一気に三塁に到達できるのだ。

そんな場面をお気に入りの席で観ていると、「なぜ三塁打が表彰の対象にならないのか」と不思議に思う。さらに三塁打はそう簡単に観られるものではない。

過去5年間の三塁打数・リーグ別ⒸSPAIA

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年間858試合が行われる中で、三塁打を目撃できる確率はおよそ3割にしか過ぎない。もう少しこの貴重な三塁打が注目されても良いのではないだろうか。

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