高橋慶彦の日本記録に6試合及ばず
6月6日、西川龍馬(広島)の連続試合安打が「27」でストップした。球団記録であり、日本記録でもある高橋慶彦の33試合には6試合及ばなかった。しかし堂々の球団2位となり、その名前を球団史へと刻んだことになる。
この27試合連続試合安打はNPBで見ると11位タイ。日本記録保持者の高橋を含め10人が28試合以上連続で安打を記録している。

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ランキングを見ると意外にもイチロー(オリックス)の名前は入っていない。日本が誇る安打製造機もNPBにおける連続試合安打の最長は23試合。連続試合安打ではイチローより上が多くいるのである。
しかし、出塁に目を向けてみるとその偉大さに気がつく。今シーズンの開幕から坂本勇人(巨人)が36試合連続出塁で話題を集めた。「開幕からの」連続試合出塁としてはセ・リーグ新である。ちなみにパ・リーグ記録はスティーブ(西武)の40試合。
しかし「開幕からの」という条件を外すと、イチローの名前が燦然と輝いている。なんと1994年に69試合連続出塁という、とてつもない記録を打ち立てたのだ。

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本塁打と打点は三冠王のバースが保持
さて、その他の連続試合にまつわる記録としては、どのようなものがあるのだろうか。まずは本塁打。
連続試合本塁打の日本記録は7試合。王貞治(巨人/1972年)とランディ・バース(阪神/1986年)のふたり。いずれも三冠王に輝いたことのある偉大な打者であることは周知の事実。そんなふたりが連続試合本塁打でも大きな記録を打ち立てていた。
それにつづく6試合連続本塁打は王とバースをのぞいて13人が記録している。2018年にも中村剛也(西武)が達成し話題となった。

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打点はどうだろうか。プロ野球記録は本塁打と同じくバースが保持しており13試合が最長。それにつづくのが山田哲人(ヤクルト/2018年)の12試合となっている。
本塁打をのぞくと打点は走者がいないと記録されることはない。自身の打撃力が必要なことはもちろんだが、安打、出塁、本塁打と比べるとチームメートの力がより大事になってくる記録と言えそうだ。

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連続試合盗塁は福本豊の11試合
その他にも連続試合の記録は多くある。盗塁を見ると「世界の福本」こと福本豊(阪急)が2度(1971年・1974年)に渡り11試合連続を記録している。盗塁を決めるためには代走で出場する場合をのぞいて、自身で出塁をしなければならない。
また、塁が埋まっていると盗塁できるチャンスも減ってしまう。さまざまな条件をクリアし、かつ盗塁を成功させなければならない。今後の更新はむずかしい記録のひとつだろう。

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盗塁と並び「脚力」が重要視される三塁打。こちらは長嶋茂雄(巨人/1960年)の4試合連続が最長。2018年に源田壮亮(西武)が3試合連続を達成した際に話題となったことで再び注目を浴びていた。

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同じ長打にあたる二塁打では、金子誠(日本ハム)が2009年に7試合連続を記録している。

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このように多くの連続試合記録がプロ野球には存在している。もちろんこれ以外にもたくさんあるだろう。どのような連続試合記録もダブルヘッダーをのぞけば、1日に積み上げられるのは1つだけ。選手の一歩一歩が、より感じられるのではないだろうか。
※数字は2019年6月6日終了時点