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楽天・松井裕樹、改良版スライダー武器に守護神復活の兆し

2019 5/4 07:00浜田哲男
松井裕樹ⒸYoshihiro KOIKE
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ⒸYoshihiro KOIKE

今季は順調な滑り出し

今季、楽天の松井裕樹が復活の兆しを見せている。チームが32試合を消化した時点で8セーブを記録。伸びのある150km前後の直球を軸に安定した投球を続け、好調なチームの原動力となっている。

昨季は53試合に登板するも5勝8敗5セーブ。シーズンを通してクローザーの地位を守れず、松井の不振とともにチームも最下位に沈んだ。2015年から2017年にかけて毎年30セーブ以上挙げていた絶対的守護神の姿は影を潜めていた。

再起をかけて臨んだ今季、順調な滑り出しを見せている松井。昨季とは一体何が変わったのだろうか。

松井裕樹の成績表ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

改良版スライダーで投球の幅が広がった

松井といえば、桐光学園(神奈川)の2年生だった2012年夏、大会新記録となる22奪三振を記録するなどセンセーショナルな活躍を見せた。当時、松井が必殺の武器としていたのが、鋭く大きく曲がるスライダーだった。

プロ入り後は制球を重視するためか、スライダーの割合を減らし、チェンジアップとストレート主体の投球に切り替えていたが、今季からは改良したスライダーを取り入れている。

昨季はチェンジアップの比率が約20%でスライダーは約8%だったが、今季はスライダーの比率が約25%と飛躍的に増加(チェンジアップは約20%)。これまでのスライダーと違う点は、ある程度球速があって曲がりが小さいということ。カットボールにも似た改良版スライダーで三振を奪い、ピンチを切り抜けるシーンもよく見られる。

4月17日の西武戦、楽天が4点リードして迎えた9回に無死満塁のピンチでマウンドに上がった松井は、外崎にタイムリーを浴びて2点を失うも、その後は山川穂高、森友哉をスライダーで連続三振に斬ってとり、勝利を手繰り寄せた。

カウントが不利な状況でも、思い切りよく腕を振って投げ込んだスライダーで奪った三振。松井の納得した表情からは確かな手応えが感じられた。

これまでのところ、打者72人に対して32個の三振を奪っており、奪三振率は驚異の15.16。防御率も1.89と安定感抜群だ。今季は直球が走っていることもあり、スライダーとチェンジアップが昨季よりも格段に効果的となっている。

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