通算記録は立浪和義の487本
4月28日に通算300二塁打を達成し、NPB史上71人目となった糸井嘉男(阪神)。現役選手では中島宏之(巨人)についで第10位の記録で、既に同日、301本目を放っている。このままいけば、糸井の数字はまだまだ積み上がっていくと予想。
中島は、現時点の起用法でレギュラーではない。そのため、糸井が9位に浮上するのも時間の問題かもしれない。
本塁打や安打と違い、二塁打にタイトルはなく歴代最多二塁打やシーズン最多二塁打の記録は意外と知られていない。NPBにおいて歴代最多二塁打の記録を持っているのは、立浪和義(元・中日)である。その数は487本。
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ちなみに昨シーズンの最多二塁打は、セ・リーグが青木宣親(ヤクルト)とソイロ・アルモンテ(中日)の37本、パ・リーグが秋山翔吾(西武)の39本だった。
昨シーズンに最多二塁打となった各選手たちが、13年近く同等の数字を残してようやく到達する数字。それには、二塁打を打てるだけの長打力と脚力が必要であるのはもちろんだが、何より大変なのは長きに渡って主力で出場することだ。
プロ入り1年目の1988年から現役最終年の2009年まで、21年かけて数字を積み上げてきた立浪。単純計算すると、1年あたり23.2本となる。
同じく昨シーズンの結果と比較すると、24本放った選手は山川穂高、外崎修汰(ともに西武)、糸井の3人で、それ以上の選手も複数いる。このレベルの打撃を21年間継続することは、並大抵のことではない。
ランキング2位以下には福本豊や山内一弘らが続き、ベスト3は長距離砲ではなく、中距離ヒッターが独占している。そして、422本で歴代6位となっているのは王貞治だ。