阪神・青柳、中日・阿部が好調
2015年ドラフトでプロ入りし、今シーズンで4年目を迎える選手たち。既に実績を残している選手がいる一方で、なかなか結果が出ない選手も。しかし、今年はドラフト下位指名からの躍進ともいえる選手が目立っている。
その筆頭が阪神の青柳晃洋(ドラフト5位)だ。昨シーズンまでに通算9勝をマークしているが、規定投球回に到達したことはなく、1シーズン通しての活躍はできていない。だが、今季は開幕ローテーション入りすると、4試合に登板し1勝2敗と負けが先行しているものの、リーグ9位の防御率2.59と安定した投球を続けている。
ランディ・メッセンジャー、オネルキ・ガルシアの2人がローテから離脱しただけに、青柳には年間通しての活躍を期待したいところだ。
青柳と同じくドラフト5位指名から今季チャンスを掴んでいる選手は他にもいる。
中日の阿部寿樹は、スタメン出場が増え打率も大きく3割を超えており、30歳を目前に開花の兆しが見えてきた。社会人出身の阿部は現在29歳。昨シーズンまでの一軍出場は3年間で64試合と、即戦力候補としては物足りなく、正直レギュラーとしての扱いではない。今シーズン結果が出なければ、非常に苦しい状況になっていただろう。シーズン通して一軍の戦力となれるか注目だ。
西武の本田圭佑も今季初登板でプロ入り初勝利をマークしている。菊池雄星がマリナーズへ移籍し、榎田大樹、内海哲也、松本航といったローテーション候補が次々に離脱してしまった西武。そんなチームの危機的状況の中、本田に白星がついたことは大きい。2試合目の登板では打ち込まれてしまったが、翌日に登録を抹消されていないことからも、まだまだチャンスはありそうだ。