近本光司が開幕スタメン奪取
いよいよ2019年のプロ野球ペナントレースが始まろうとしている。昨年のドラフトで指名された選手、なかでもドラフト1位の「金の卵」たちはオープン戦でどのような成績を残したのだろうか。

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野手陣では楽天の辰己涼介(立命館大)と阪神の近本光司(大阪ガス)が存在感を示している。辰己は打率.303をマークし、オコエ瑠偉と激しいレギュラー争いを繰り広げており、開幕一軍入りは確定的。レギュラー定着となれば、昨年の田中和基に続いてチームから2年連続となる新人王まで見えてくる。
一方の近本は「2番・中堅」ですでに開幕スタメンが内定。同じく「1番・遊撃」が内定しているドラフト3位の木浪聖也(ホンダ)とともにフレッシュな上位打線でチームを牽引する。
高卒のドラ1組は広島の小園海斗(報徳学園高)が緒方孝市監督も驚くほどの結果を残した。15試合に出場し打率.231、2本塁打を記録。当初は春季キャンプ中盤で二軍に合流する予定だったが、オープン戦の最後まで完走した。ここからの育成方針は明らかになっていないが、田中広輔、菊池涼介の二遊間を継承する後継者としての資格はありそうだ。
ロッテの藤原恭大(大阪桐蔭高)も14試合に出場し、打率.219とまずまずの成績を残した。守備でも補殺や背走しながらのスーパーキャッチを見せ、井口資仁監督にアピールしている。高卒新人とは思えない動きを見せたことは間違いない。
もっとも注目を浴びていた中日の根尾昂(大阪桐蔭高)は自主トレ期間中の故障もあり、わずか2試合の出場に留まった。現在は二軍の公式戦に出場しており、すでに本塁打も記録。実績を積んでの一軍昇格を目指している段階だ。
オリックスの太田椋(天理高)は二軍の教育リーグで死球を受けて骨折し離脱してしまった。それもオープン戦出場予定の前日という間の悪さ。しかし、プロに故障はつきもの。傷が癒えてからの躍進に期待したい。
このように野手陣を見ると、大卒や社会人出身の「即戦力候補」が順当に結果を残していることがよくわかる。シーズンでも同様の活躍ができるか注目したい。















