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日本ハムは優勝かBクラス!?オープン戦最下位は公式戦も苦戦

2019 3/29 07:00SPAIA編集部
清宮幸太郎,ⒸYoshihiro KOIKE
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ⒸYoshihiro KOIKE

清宮が骨折し、マルティネスも離脱

いよいよプロ野球が開幕する。オープン戦は日本ハムが3勝7敗3分けで1995年以来24年ぶりの最下位に沈んだ。たかがオープン戦、されどオープン戦。ファンは心配になる成績だ。

昨季は74勝66敗3分けでリーグ3位、クライマックスシリーズはファーストステージでソフトバンクに敗れた日本ハム。就任8年目となる栗山英樹監督は過去7年で2度のリーグ優勝を果たし、Bクラスに終わったのは2013年と2017年だけ、さらに大谷翔平を「二刀流」のスター選手として育て上げるなど、球界でも一目置かれる存在だ。オフにはオリックスから120勝右腕・金子弌大、台湾の4割打者・王柏融を獲得。ドラフトでは甲子園で活躍した吉田輝星を獲得し、清宮幸太郎とともに育成手腕にも期待がかかる。

しかし、清宮は3日のDeNA戦で右手有鉤骨を骨折、昨季10勝を挙げたマルティネスも右前腕屈筋損傷で離脱したことなどが響いた。チーム打率.261は12球団中2位、チーム防御率3.82は8位と、数字だけを見れば決して悪くないが、ファンにとっては看過できないデータがある。

18年間でリーグ最下位11チーム

21世紀以降、オープン戦最下位のチームが当該リーグでも最下位に終わった例は、21世紀になってからの18年間でなんと11チームもあるのだ(同率最下位を含む)。平均順位も4.67位と、ほぼBクラスに終わっている。

オープン戦の時期は投手陣は調整途上だし打線は水物と言われるため、必ずしもその成績がシーズンに直結する訳ではないが、最下位になるということは、やはりそれなりの理由があると言っても過言ではないだろう。

オープン戦最下位表,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

オープン戦最下位からリーグ優勝も3度

ただ、明るい材料もある。オープン戦最下位から優勝した例が2001年の近鉄、2004年の西武、2008年の巨人と3度もある。しかも、それぞれが劇的なリーグ優勝だった。

2001年の近鉄は北川博敏(現ヤクルト2軍打撃コーチ)の代打逆転サヨナラ満塁ホームランで優勝。2004年はリーグ2位だった西武がプレーオフでダイエーを下して優勝(プレーオフ勝利チームがリーグ優勝)し、日本シリーズでも中日を撃破して日本一に輝いた。

2008年は最大13ゲーム差をつけられた巨人が逆転優勝し、「メークレジェンド」と言われた。

21世紀にオープン戦最下位のチームは優勝かBクラスがほとんど。日本ハムとしては4例目の“下剋上”を目指したいところだ。