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山本由伸、吉田正尚に期待大!オリックスの見どころは?

2019 3/27 15:00勝田聡
山本由伸,ⒸYoshihiro KOIKE
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ⒸYoshihiro KOIKE

エース2人の退団で戦力減も悲壮感はなし

西村徳文監督が就任したオリックスは、2018年シーズンの4位から上位をうかがっている。このオフにはFA補強は叶わなかったものの、3AでMVPを受賞したジョーイ・メネセスを獲得。ドラフトでも2位でパンチ力のある頓宮裕真を指名し、打線の強化を図ってきた。もちろん、チームの大黒柱である吉田正尚も健在。強力打線が形成されることになりそうだ。

投手陣では西勇輝(阪神)、金子弌大(日本ハム)とエース級のふたりがそろって退団。先発ローテーションを組み立て直す所から始まった。そのため、大きな不安となっていたローテーションだが、オープン戦を見る限り悲壮感はない。セットアッパーから先発転向した山本由伸、東明大貴、アンドリュー・アルバースが揃って結果を残しているからだ。

そして、22日の阪神戦でベースカバーを怠るなど精彩を欠き、西村徳文監督の逆鱗に触れた開幕投手の山岡泰輔。開幕投手を剥奪されるほどの出来事だったが、すでに面談を終え再指名となっている。気持ちを引き締め直した山岡がチームを引っ張るつもりだ。

また、松葉貴大や榊原翼など他にも候補は揃っており、オープン戦では中継ぎ陣の増井浩俊、吉田一将と実績ある選手たちが結果を残した。さらには、澤田圭佑と岩本輝はともに防御率0.00と躍動中。勝ちパターンに名乗りを上げている。

侍の4番に昇格した吉田正尚

この春、日本の4番に成長した吉田。3月9日・10日の日本代表とメキシコ代表の2戦目で4番を任され、第1打席で満塁本塁打を放つスペシャルな4番デビューを果たした。

2015年ドラフト1位で青山学院大からオリックスへと入団。1年目、2年目ともに故障でフルシーズンを一軍で戦うことは出来なかった。そんななか、昨シーズンは全143試合に出場し規定打席にも到達。打率.321(514打数165安打)、26本塁打と結果を残した。

今シーズンも昨年同様、活躍に期待が集まっている。1996年以来となるリーグ制覇へ向けては、吉田の打棒が必要不可欠。2年連続となる規定打席到達はもちろん、さらなる成績向上に期待がかかる。自身の成績があがれば、自ずとチーム順位も上がっていくはず。

<今シーズン成績>
吉田正尚(オリックス)
13試合/打率.297(37打数11安打)/1本塁打/4打点

セットアッパーから先発へと転向した山本由伸

オリックス投手陣で注目したいのは高卒3年目の山本だ。2016年ドラフトで4位指名を受け、オリックスに入団。今シーズンで3年目を迎えることになる。3月9日・10日に行われた日本代表とメキシコ代表の強化試合にも出場。現在は、日本代表としても注目が集まっている投手だ。

昨シーズンは、セットアッパーとして守護神の増井へ繋ぐのが役割だった。自身が務めていたセットアッパーに繋ぐ先発投手へと役割が大きく変化した今シーズンは、オープン戦で3試合に登板し9.2回を投げ、失点は「0」。不安視されていたスタミナに関しても、3月20日の中日戦で6.2回を79球でまとめたことで払拭した。

西、金子と流出した先発ローテーションの枠に若き侍が加わり、上位進出を目指していく。

<今シーズン成績>
山本由伸(オリックス)
3試合/2勝0敗/9.2回/奪三振7/与四球1/防御率0.00

※数字は2019年3月24日終了時点