広島・背番号25 新井 貴浩
選手の引退が次々と発表された2018年のプロ野球。引退ラッシュの中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も多く含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
2017年は7月7日のヤクルト戦で9回に劇的な代打逆転3ランを記録。得点圏打率.342とシーズンを通じて勝負強さを見せ、チームのリーグ連覇を呼び込んだ。20年目を迎えた2018年も好機で快打を放ち、ベテランとしての存在感を示していたが、若手が力をつけているカープの今後を考え、引退を決意した。
誰からも愛されるキャラクター
一軍に定着したのはプロ入り3年目の2001年。05年には43本塁打を放ち、自身初のタイトルを獲得した。07年オフに悩み抜いた末、阪神へのFA移籍を決断。新天地でも中軸として活躍し、11年には打点王に輝いた。
その後は14年オフに阪神を自由契約となり、古巣・広島に復帰。16年には4番として球団25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、史上最年長でセ・リーグMVPに選出された。41歳で迎えた18年は、優勝を目前に控えた9月5日に現役引退を表明。球団史上初のリーグ3連覇を花道として、グラウンドに別れを告げた。
1965年のドラフト制導入以降、ドラフト5位以下の入団ではNPB歴代3位の2203安打を記録。練習の虫として知られ、ドラフト下位指名ながら日本代表(2008年北京五輪)の4番まで登り詰めた。
誰からも愛されるキャラクターの持ち主でもあり、ベテランとなってからはチームを引っ張るキャプテンシーを発揮。引退セレモニーは、3月16日にマツダスタジアムで行われるオープン戦で開催予定となっている。
通算成績2383試合2203安打1303打点
■プロフィール
20年目 42歳 内野手 1998年ドラフト6位 広島工高-駒大-広島-阪神-広島
■通算成績
2383試合 2203安打 319本塁打 1303打点 709四球 打率.278
■主な獲得タイトル
最優秀選手(2016年)、本塁打王(05年)、打点王(11年)、ベストナイン(05・16年)、ゴールデングラブ賞(08年)
企画・監修:データスタジアム