阪神
昨季、17年ぶりの最下位に終わった阪神。巻き返しを図る今季は、矢野新監督が公言する機動力野球がテーマとなりそうだ。
矢野監督は昨季、二軍の指揮官に就任してリーグ新記録となるチーム163盗塁をマーク。積極的な盗塁意識を選手に植えつけ、前年の89盗塁から大幅に増加させた実績を持つ。また、一軍は2016年の盗塁王である糸井を中心にリーグトップの成功率を記録するなど、機動力野球の下地は整っている状況だ。
新たな指揮官が掲げる「超積極的野球」のもと、既存の戦力に若手を融合させ、チームの得点力を向上できるだろうか。
投手陣には今オフ、西とガルシアを補強して先発ローテーションが充実。一方のリリーフ陣はというと、昨季リーグトップの防御率を記録したものの、ベテランにかかる負担は気がかりかもしれない。
38歳の藤川、39歳の能見らが勝ちパターンを任されて好成績を挙げたが、20代の救援投手は結果を残せない選手が多かった。実績のあるリリーバーたちの負担を減らすためにも、頼れる若手投手の台頭が待ち望まれる。