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菅野智之、松坂大輔、吉田輝星ら背番号「18」を新たに背負う5人

2019 1/23 07:00勝田聡
菅野智之,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

涌井秀章が西武時代と同じ背番号「18」へ

1月17日、ロッテの涌井秀章が大トリで契約更改を行った。直後の記者会見で背番号が「16」から「18」へ変更となったことも報告。今年は心機一転、エースらしい投球を見せ復活を果たしたいところだ。

この2年思うような結果を残せていない涌井だが、復活すれば残留が決まっているマイク・ボルシンガーと石川歩とで3本柱を形成でき、ローテーションはより強固なものとなる。5位に終わったチームを上位浮上させるためには、やはり涌井の復活が必要不可欠だ。

多くのチームでエースナンバーに相当する背番号「18」だが、他にもこのオフに背番号が「18」となった人物がいる。チームによっては背番号の意味が異なるため、他の番号になることもある。しかし、この重みある背番号を好投手が背負う場合が多いことは間違いない。

菅野智之がエースナンバーを継承

巨人の絶対的エースであり日本球界のエースと言っても過言ではない菅野智之も、このオフで背番号を「18」に変更したひとり。ルーキーイヤーから「19」を背負っていたが、背番号「18」だった杉内俊哉の引退と、原辰徳監督3度目の就任が重なったこのタイミングで変更となった。

巨人の背番号「18」はビクトル・スタルヒンに始まり、前川八郎、中尾輝三、近藤貞雄、藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄、杉内俊哉、そして菅野で9人目となる。名前を見てもわかる通り、歴史に残る名投手によって受け継がれてきた背番号だ。

2014年以来リーグ優勝から遠ざかっている巨人にとって、原の監督復帰は覇権奪回の切り札ともいえる。これにより、エースを任される菅野にかかる期待は自然と大きなものとなるだろう。重みある背番号「18」を背負うことで、さらなる飛躍を遂げ、チームを優勝に導きたいところだ。

松坂大輔が慣れ親しんだ「18」に

昨年、中日の入団テストを経たうえで復活を果たした松坂大輔も、今年から背番号が「18」に変更となる。2006年以来12年ぶりに白星を挙げた松坂は、シーズンを通して6勝4敗、防御率3.74と一定の成績を残した。

今年は「中6日」でローテーションすることを目標としており、また与田剛新監督も特例を認めないという。西武時代にも背負い、慣れ親しんだ背番号「18」。年間を通しての活躍が期待される。

実績ある菅野や松坂が背番号「18」をつける一方、日本ハムは背番号「18」をドラフト1位の吉田輝星(金足農高)に託すことにした。昨夏の甲子園で「カナノウ旋風」を巻き起こした立役者である吉田への期待の大きさがうかがえる。

新人合同自主トレでは既にブルペン入りし、投球も披露している。春季キャンプはファームスタートとなったが、ダルビッシュ有(現・カブス)や大谷翔平(現・エンゼルス)もルーキーイヤーのキャンプはファームスタートだったため、特に心配する必要はないだろう。

そして、現役時代と同じ背番号「18」で現場復帰することになったのが、ハマの番長ことDeNAの三浦大輔投手コーチ。DeNAで「18」は横浜ナンバーとされており、準永久欠番扱いである。コーチになった三浦自身で、それにふさわしい投手を育てることが今後の目標となるだろう。

現時点で、新たに背番号「18」を背負うことになったこの5人。背番号に負けない活躍を見せてくれることに期待したい。

【2019年シーズン背番号18を付ける選手一覧】

  • 西武:多和田真三郎
  • ソフトバンク:武田翔太
  • 日本ハム:吉田輝星
  • オリックス:岸田護
  • ロッテ:涌井秀章
  • 楽天:空き番号
  • 広島:空き番号
  • ヤクルト:寺島成輝
  • 巨人:菅野智之
  • DeNA:三浦大輔(コーチ)
  • 中日:松坂大輔
  • 阪神:馬場皐輔