西武・背番号7 松井 稼頭央
選手の引退が次々と発表されている2018年のプロ野球。引退ラッシュの中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も多く含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
数々の金字塔を打ち立ててきた松井稼頭央。昨季は打率.211と不振にあえぎ、楽天移籍後では最少となる44試合の出場にとどまった。15年ぶりの西武復帰となった今季は、豊富な経験を生かし、チーム10年ぶりのリーグ優勝にも貢献した。
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選手の引退が次々と発表されている2018年のプロ野球。引退ラッシュの中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も多く含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
数々の金字塔を打ち立ててきた松井稼頭央。昨季は打率.211と不振にあえぎ、楽天移籍後では最少となる44試合の出場にとどまった。15年ぶりの西武復帰となった今季は、豊富な経験を生かし、チーム10年ぶりのリーグ優勝にも貢献した。
西武入団後、背番号7に変更となった1997年から3年連続で盗塁王に輝き、自慢の快足でパ・リーグを席巻。2000年代初頭からは長打力にも磨きがかかり、02年にスイッチヒッターではNPB史上初のトリプルスリーを達成した。
04年からはメジャーリーグに挑戦し、7年間にわたって海の向こうでプレーすると、11年に楽天で日本球界復帰。13年にはキャプテンとしてチームを引っ張り、球団初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。
迎えた18年は古巣・西武に復帰すると、若手中心のナインに刺激を与え、チームは10年ぶりのリーグ優勝。日米通算25年の現役生活を締めくくった。
華麗な守備も含め、すべてを兼ね備えたプレーヤーとして一世を風靡(ふうび)した松井。NPBでクリアした2000安打・200本塁打・200盗塁は歴代でも8人しか達成しておらず、すべての成績を平成以降にマークしたのは松井のみだ。記録にも記憶にも残る、平成を代表する選手の一人であった。
■プロフィール
18年目 43歳 外野手 1993年ドラフト3位 PL学園高-西武-メッツ-ロッキーズ-アストロズ-ロッキーズ-3Aコロラドスプリングス-楽天-西武
■通算成績
1913試合 2090安打 201本塁打 837打点 1065得点 363盗塁 打率.291
■主な獲得タイトル
最優秀選手(1998年)、最多安打(1999・2002年)、盗塁王(1997~99年)、ベストナイン(1997~2003年)、ゴールデングラブ賞(1997・98・2002・03年)
企画・監修:データスタジアム