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来季は勝負の年!オコエ瑠偉、平沢大河、小笠原慎之介ら高卒4年目を迎える若手有望株

2018 12/21 11:00勝田聡
来季高卒4年目の若手有望株
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ⒸSPAIA

岡本和真、石川直也がチームの主力へ

2018年も残りわずかとなり、選手たちは来シーズンへ向けたトレーニングに励んでいる。レギュラー争いを繰り広げている若手選手たちは、練習にも熱が入っているはずだ。

特に、来シーズン結果を残したいのが、高卒4年目を迎える選手たちだろう。来年のドラフトで同世代の選手たちが「大卒即戦力候補」として入団してくるからだ。同世代とはいえ、4年早くプロ入りした立場としては、先に結果を残しておきたいところだろう。

参考までに、今シーズンの高卒4年目で好成績を残した選手を挙げていく。真っ先に名前が挙がるのは、今シーズン大ブレイクを果たした岡本和真(巨人)。3年目までは、35試合の出場で通算1本塁打とドラフト1位の実力を発揮することができていなかったが、4年目の今シーズンついにその才能が開花した。3割、30本塁打、100打点を達成し、11月には日米野球の日本代表にも選出されている。

その他には清水優心(日本ハム)が86試合に出場し7本塁打を記録。同じく日本ハムの石川直也は52試合で1勝2敗19セーブ、18ホールド、防御率2.59と勝ちパターンに定着した。

では、来シーズン高卒4年目を迎える選手にはどんな選手がいるのだろうか。2015年ドラフトで入団した高卒選手を確認してみたい。

平沢大河は内野で勝負

野手から振り返ってみると、ドラフト1位で入団したオコエ瑠偉(楽天)、平沢大河(ロッテ)の名前が挙がる。オコエはルーキーイヤーから開幕一軍に入り、51試合に出場し初本塁打も記録した。しかし、その後レギュラー定着には至っていない。平石洋介監督体制になった来シーズン再びレギュラー獲りに挑むこととなる。

そして平沢大河。今シーズンはキャリア最高となる112位試合に出場し、打率.213(291打数62安打)、5本塁打と及第点の成績を残した。しかし、本来の守備位置である遊撃ではなく右翼での出場だったために納得はしていない。契約更改時にも「来年は内野で勝負したい」と語っており、藤岡裕大とポジションを争うつもりだ。

来季高卒4年目の若手有望株

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ドラフト2位で入団した廣岡大志(ヤクルト)も飛躍の期待がかかる。今シーズンは開幕スタメンを掴んだものの、定着には至らなかった。攻守ともにまだまだ粗い部分があるのは否めない。しかし、智弁学園高の先輩である岡本が4年目に大ブレイクしたこともあり、「負けたくない」と闘志を燃やしている。遊撃、三塁で西浦直亨や川端慎吾、大引啓次らに挑んでいく。

その他には川瀬晃(ソフトバンク)、平沼翔太(日本ハム)といった選手たちも徐々に出番が増えてきた。来シーズンは一軍定着を狙いたい。

小笠原慎之介は開幕投手も経験

一方の投手陣はどうだろうか。3年目までに実績を残すことができたのは小笠原慎之介(中日)だろう。高卒1年目からフルシーズンではないにしても、ローテーションに入りここまで通算12勝。今シーズンは自身初の開幕投手を務めるなど、球団の期待は大きい。しかし、規定投球回、2桁勝利には未到達。4年目の来シーズン、勲章を手に入れたいところだ。

中継ぎでは望月惇志(阪神)が注目されている。今シーズンは37試合に登板し、防御率4.30。150キロを超えるストレートを武器としており、力で押していくスタイルだ。来シーズンは先発転向の可能性もあり、ブレイクのきっかけにしたいところだ。

来季高卒4年目の若手有望株

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その他には高橋奎二(ヤクルト)にも期待したい。今シーズン一軍初登板を果たすと、3試合目に初勝利をマークした。来シーズンは開幕からローテーション争いに加わることが濃厚。「左のライアン」とも呼ばれていたが、すでにそのフォームは封印した。プロに入ってからのモデルチェンジが功を奏した選手のひとりだ。ヤクルトはベテラン・石川雅規に次ぐ左腕が不在。軟投派の石川とタイプは異なるが、左腕エースの称号を勝ち取りたい。

このように来シーズン、高卒4年目を迎える選手たちにも有望株は多くいる。岡本を見ればわかるように、3年目までの実績がなくとも大ブレイクする可能性は十二分にある。果たして大ブレイクを遂げる選手は現れるだろうか。来シーズンの開幕が待ち遠しい。