イチローに匹敵するチャレンジ
日本ハムは「大王」と呼ばれている台湾のスター・王柏融(ワン・ボーロン)と、7日契約合意に達した。25歳と若いため日本の野球に適応することができれば、長きに渡りチームの顔に成り得ることも考えられる。かつては陽岱鋼(現・巨人)が在籍していたこともあり、日本ハムは台湾にとって馴染みのあるチーム。今回の「大王」獲得により、さらに人気を集めそうだ。
入団発表後に球団を通じて吉村浩ゼネラルマネージャー(GM)は
『大王』は25歳にして、極めて高度な打撃技術と対応力を有しており、日本球界への順応とさらなる進化も期待しています。紛れもなくCPBL史上最高の選手であり、NPBでの活躍に不安要素はありません。ファイターズへの入団は、「アジアの大砲」と呼ばれた呂明賜選手の日本デビューや、イチロー選手のメジャー移籍に匹敵する国際的なチャレンジです
とコメントしている。このことからも期待の大きさが表れており、現地ファンも2001年にイチロー(現マリナーズ会長付特別補佐)がメジャーリーグへ挑戦したときの日本人と同じような気持ちで見守っているはずだ。
CPBLで打率4割を2度記録した王は、2017年にはCPBL史上2人目、台湾人の選手としては初めての三冠王に輝いている。今シーズンは打率.351、17本塁打、84打点の成績を残した。
台湾代表として日本代表との対戦経験もあるため、彼の名前を知る日本の野球ファンも多いだろう。日本での知名度がグンと上がったのは、2017年2月に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシックの壮行試合だった。この試合で王は、則本昂大(楽天)からバックスクリーンへの1発を放っている。
また、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)も王と日本ハムとの契約合意にあたり、2015年のプレミア12にて王が放った本塁打をSNSで取り上げている。
⭐️ Po-jung WANG going from Taiwan's @CPBL to Japan's @NPB with new club @FightersPR
— WBSC ⚾? (@WBSC) 2018年12月7日
?️ Flashback: ? Wang #BatFlip at WBSC #Premier12 2015 @PacificleagueTV @PLcom_lite pic.twitter.com/SVA5m362S9