来季は開幕一軍入りが濃厚な安田尚憲
ⒸSPAIA
パ・リーグ二軍では、安田尚憲(ロッテ)の存在が光る。一軍出場もありながらチーム最多となる432打席を与えられ、12本塁打と結果を残した。来シーズンは開幕から一軍で起用される可能性も。是非、その期待に応えたいところだ。
楽天のルーキー、西巻賢二も打席機会を多く与えられた。一軍でも1年目から二遊間のスタメンで起用されており、大器の片鱗をみせたが攻守ともに結果が伴わず定着とはならなかった。二軍で実戦経験を積み、満を持しての一軍昇格を狙う。
パ・リーグで唯一、外野手ながらチャンスが多かった戸川大輔(西武)は、2014年育成ドラフト1位から這い上がってきた苦労人。まずは、2016年の支配下登録以降チャンスを得ることができていない一軍で、出番を掴みたい。
その他の3球団は、川瀬晃(ソフトバンク)、平沼翔太(日本ハム)、岡﨑大輔(オリックス)と高卒からプロ入りを果たした遊撃の選手がチャンスをもらっている。内野の要となる遊撃は攻守ともに重要で、多くの実戦でレベルアップを図らせている。ただし、高い身体能力を持つ選手が務めることが多いポジションでもあるため、チーム事情によってはコンバートもあり得る。
今シーズンを振り返ってみると、春季キャンプで宗佑磨(オリックス)が中堅へコンバートされ、レギュラー争いに加わっている。また、「内野手で勝負したい」と語っている平沢大河(ロッテ)も出場機会を得るため、シーズン後半は右翼として一軍レギュラーに定着している。
出場機会を得るのか、あくまで遊撃手として勝負していくのか。実力を伴ってこその話ではあるが、本人はもちろん、チームにとっても重要なこと。まずは、二軍で圧倒的存在を目指したいところだ。