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阪神・糸井嘉男は金本以来の強打者か 今季OPSは過去10年で球団内日本人トップ

2018 11/10 07:00青木スラッガー
バッター,ⒸShutterstock.com
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適性打順は「クリーンナップ」か、「トップバッター」か

2005年の金本は出塁率・長打率ともに最強クラスで、シーズン成績で歴代上位に入るような打者だ。これは別として以下3人を比べる。2008年の金本は出塁率・長打率の両方がバランス良く優秀。ブラゼルは長打率が抜けている。対して糸井は、抜群の出塁率によりOPSを.900に届かせた。3人それぞれタイプが違った打者といえるだろう。

OPS.900以上

ⒸSPAIA

この阪神のOPS.900以上3人の比較から考えたいのは、糸井の適性打順だ。阪神加入の2シーズン、3番・4番打者での出場が多かった糸井だが、トップバッターとしての適性も非常に高いといえるだろう。

今シーズンのセ・リーグに糸井以上の長打力を備えた打者は12名いたが、出塁率で糸井以上は4名しかいない。そのうえで、糸井は過去最高シーズン53盗塁を成功させた足も備えている。4割以上の出塁率と盗塁できる足を備えた打者の希少性は高く、この能力はトップバッターで最も活かされる。

出塁率は打順や他の打者との関係性によっても変わってくるが、糸井の場合は昨シーズンまでに4割以上、3割8分以上がそれぞれ4回ずつと、毎年高い水準で安定している。また、出塁率から打率を引いて、選球眼の目安として四死球のみの出塁率を表す「Isod」という指標においても、ほとんどのシーズンで.090~.100と高い数字を残している。打順の変更により、極端に出塁率が下がることは考えにくい。

今シーズンは糸井をクリーンナップから外せない状況だったが、大山悠輔や中谷将大、原口文仁、陽川尚将、北條史也といった、現在頭角を現している打者たちが更なる躍進を果たせば、自然と糸井はトップバッターに移す流れになるのではないだろうか。そうなれば、阪神は打線全体が何段階も進化を遂げている状況になる。クリーンナップの糸井が頼りになることは間違いないが、「1番・糸井」も一度シーズンを通して見てみたいところだ。

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