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巨人・坂本勇人がプロ12年で1711安打 張本勲超えも見えるハイペース

2018 11/4 11:00青木スラッガー
坂本勇人,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

坂本勇人が20代最後のシーズンを終了

2006年ドラフトで高校生ドラフト1巡目指名を受け、光星学院(現八戸学院光星)高校から入団した坂本勇人。定位置を掴むのはあっという間だった。2年目、故障した二岡智宏に代わって遊撃手で起用されると、一気にレギュラーを奪取。144試合フル出場をはたし、そこから現在まで遊撃手は不動のポジションだ。

3年目には打率.306・18本塁打とブレイクし、4年目は31本塁打。6年目には173安打で最多安打のタイトルを獲得した。7年目から3年間は打率2割台に低迷したが、「粗い」と評されていた遊撃守備が急激に上達し始め、いつしか「名手」と呼ばれるようになった。

10年目には安打製造機ぶりも復活し、打率.344で自身初の首位打者を獲得。12年目の今シーズンは、それを上回る打率.345をマークし、首位打者のビシエド(中日)にわずか3厘に迫った。

19歳から11シーズン、遊撃手というハードなポジションを守りながら、中心打者として巨人を引っ張り、積み重ねたヒットの数は29歳で1700本を超えている。

通算安打1711本は張本勲とほぼ同じペース

通算1711安打は来シーズンから指揮を執る原辰徳監督や、若手時代に打撃コーチとして指導を受けた篠塚和典といった巨人の名プレーヤーも抜き、NPB歴代88位の安打数だ。順位だけを見ると、大したことない数字に感じられるが、29歳という年齢を考慮すると、とてつもないペースでヒットを量産していることが分かる。

三遊間を組み、ともに三連覇の中心メンバーとして活躍した村田修一が果たせなかった2000安打もすでに視野に入っている。引退直前になんとか到達する選手もたくさんいる中、早ければあと2シーズンで名球会入りをはたす可能性がある坂本。となれば、期待したいのはNPB通算で張本勲以来、日米通算でもイチローしか到達していない3000安打の大台だ。

イチローは現在の坂本と同じ12年目終了時点(2003年)で、すでにメジャー3年目を終え日米通算1940安打をマークしていた。翌年にはシーズン262安打のメジャー記録を打ち立て、さらにペースを加速させていく。さすがに4000安打を達成する歴代最高の安打製造機にはかなわないが、張本は同時点(1970年)で通算1722安打。坂本とほとんど変わらない安打数だった。

坂本勇人表

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張本勲以来の3000本安打へ

張本の12年目はキャリアハイとなる打率.383をたたき出し、4年連続5度目の首位打者を獲得するなど、打者として最も脂がのっていた時期であった。だが、31歳シーズン以降も打率3割7回、首位打者を2回獲得し、18年目には安打数としてキャリアハイの182本をマーク。38歳となる20年目までプロ入りからの連続100安打を継続し、40歳となる22年目で金字塔を打ち立てた。

3000安打という大台に到達するには、30代以降も同程度の成績を残さなければならない。坂本はレギュラーを掴んだプロ入り2年目以降、シーズン155.5安打ペースで現在まできている。このペースでいっても、残り1289安打を消化するのに8~9年かかり、まだまだ長い道のりだ。

今シーズンの坂本は、ここ3年の間でも特に打撃の状態が良かった。3・4月は38安打を放ち月間MVPを受賞するなど、序盤からヒットを量産。大きな不振もなく、8月に1か月以上の離脱から復帰したあとはさらに打率を上げ、一旦は水をあけられた首位打者争いに再び食い込んだ。最終成績は打率.345・152安打・67打点。これは109試合出場での数字で、もし143試合なら199安打という換算になる。

30代を迎え、これからさらなる打撃進化を遂げるのか。その予兆は今シーズンも見せていた。右打者、内野手として、そしてあわよくば最後まで遊撃手として初の3000安打へ。平成の終わりとともに、大記録へ挑む坂本のキャリア後半が始まる。

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