巨人・背番号18 杉内俊哉
選手の引退が次々と発表されている2018年のプロ野球。引退ラッシュの中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も多く含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
巨人・背番号18番、杉内俊哉は高い奪三振能力を誇るベテラン左腕。右股関節手術からの再起を目指した昨季は左肩痛を発症。2017年は二軍で3試合に登板したものの、2018年は3軍での調整となり、3年連続で一軍のマウンド逃す。
復活した姿を心待ちにするファンも多かったが、ついに実現しなかった。
「ドクターK」杉内
プロ2年目の2003年に初の2ケタ勝利を飾ると、阪神との日本シリーズではMVPを受賞。以降も同級生の和田毅と“左腕ダブルエース” として強力投手陣をけん引し、数々の投手タイトルを獲得した。
その後、11年オフにFA権を行使して巨人へ移籍。迎えた12年は5月30日の楽天戦でノーヒットノーランを達成するなど、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。
しかし、15年以降は度重なる故障に泣き、18年限りでの引退を表明。マウンドに別れを告げた。

杉内を語るうえで欠かせないのが、奪三振の多さだ。通算2000投球回以上の投手では史上唯一、投球イニングを上回る奪三振を記録。高校時代から「ドクターK」として名をはせた左腕は、プロの舞台でも奪三振ショーで野球ファンを魅了した。
通算成績316試合142勝77敗
■プロフィール
17年目 37歳 投手 2001年ドラフト3巡目 鹿児島実高-三菱重工長崎-ダイエー-ソフトバンク-巨人
■通算成績
316試合 142勝 77敗 2091回1/3 2156奪三振 防御率2.95
■主な獲得タイトル
最優秀選手(2005年)、沢村賞(05年)、最優秀防御率(05年)、最多勝利(05年)、最多奪三振(08・09・12年)、最高勝率(09・10年)、ベストナイン(05年)
企画・監修:データスタジアム