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もしも千葉ロッテマリーンズが優勝したら

2016 9/2 12:22
千葉マリン,Shutterstock.com
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2005年、ロッテを優勝に導いたボビー・バレンタイン監督

かつては「パ・リーグのお荷物」とまで言われた弱小球団を、監督就任からわずか2年目で31年ぶりの日本一に導いたボビー・バレンタイン監督。メジャーリーグから招いた監督の戦略は大きく3つあった。

1)選手をよく褒めること
監督はサービス精神が豊富で、日ごろからファンや選手に日本語でコミュニケーションをとっていた。

「ナイスプレーだったよ」、「バンザーイ、バンザーイ!」「ユーショーシニイキマショー!」と声をかけていのだが、移動中など時間を見つけては、ボロボロになるまで日本語のテキストを読み込んでいたようだ。

2)緻密なデータ収集と分析
アメリカから専門家を招き、相手チームを徹底分析。

3)独特な起用
例えば、ピッチャーには100球しか投げさせず、ファームで調子の良さそうな選手をドンドン起用。そのため、スターティングメンバーもコロコロ替わったようだ。

選手としては納得のいかないところもあったようだが、1年を通し結果が出せるチームへと成長。

史上最大の下剋上 優勝へのキセキ

2010年を制したロッテ。シーズン後半の試合は、まさに勝つか負けるかの瀬戸際。一試合でも負けたら4位転落という状況の中、見事に3連勝しクライマックスシリーズに出場。その際に里崎が言った「史上最大の下剋上を見せる!」という言葉が現実となる。

西武相手に2試合連続で9回表からの逆転勝利。そして、ソフトバンクを相手に2連敗からまさかの3連勝。シーズン中は3位だったチームが、日本シリーズへの切符を手に入れたのだ。これは史上初の快挙。

さらに、日本シリーズでも3勝2敗で迎えた第6戦。負け越していたロッテが8回に同点に追いつき試合延長、15回で規定により引き分け。なんとその試合時間は5時間42分。日本シリーズ最長記録だ。

そして迎えた第7戦でリードを許すが、7回に逆転。その後同点に追いつかれるものの、延長12回に岡田のスリーベースヒットで勝ち越し、5年ぶり4度目の日本一。本当に「史上最大の下剋上」を実現したのだった。

もしロッテが優勝したら

2005年に31年ぶりの優勝をした際はロッテリアで半額セール、千葉にある高島屋柏店、東武百貨店船橋店、そごう千葉店、三越千葉店などの百貨店で優勝記念セール、関東地区のイオンやジャスコ、セブンアンドアイホールディングスでセールが行われた。

一部では、ロッテのお菓子を来店者にふるまったところもあったともいわれている。

ロッテの優勝に向けて

2016年のロッテだが自力優勝の道は閉ざされてしまったが、昨年の屈辱を胸にリーグ3位以上をキープし、クライマックスシリーズで力を発揮。もしかすると再び「史上最大の下剋上」をみせてくれるかもしれない。

伊東監督の「翔破 熱き心で!」「ひたすら日本一を目指す」のスローガンのもと、エース湧井を中心に若い力と強い気持ちで粘り強く勝利を目指して戦い、ファンを喜ばせてくれるだろうか。後半戦も楽しみだ。