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ZOZOマリンが「狭く」なる アジャ井上、安田ら大砲に追い風となるか

2018 9/7 07:00青木スラッガー
パークファクター,PF,ⒸSPAIA
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2019年からZOZOマリンが「狭く」なる

ロッテが本拠地ZOZOマリンスタジアムの改修計画を発表した。2019年シーズンから、グラウンド上にせり出したシートを内外野それぞれに新設することになったが、特に「ホームランラグーン」と名付けられた外野席の設置により、ホームからの距離は最大4メートル近くなり、外野フェンスも低くなるという。グラウンドが「狭く」なることで、ロッテの野球はどう変化するのだろうか。

期待したいのは長打力不足の解消だ。中堅122メートル、両翼99.5メートルは標準的だが、中間の膨らみが深く、バックスクリーンからホームへ吹く強烈な浜風で飛球が押し戻される。ZOZOマリンスタジアムが「12球団でも随一の本塁打が出にくい球場」というのは、野球ファンの共通認識だろう。

今シーズン、ロッテのチーム本塁打は12球団最少の58本。西武、ソフトバンク、広島の約3分の1の本数となる。これはあくまでチームとしての数字だが、「パークファクター(PF)」というデータから、相対的な「本塁打の出やすさ」や「得点の入りやすさ」を球場ごとに比較することができる。

「パークファクター」から見る、ZOZOマリンの「本塁打の出にくさ」

パークファクター,PF,ⒸSPAIA

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パークファクターの見方は「1」をリーグ平均値として、「0」に近づくほど本塁打が出にくい、または得点が入りにくい球場となる。2015年から2017年までの3年間の平均をみると、ZOZOマリンスタジアムは本塁打・得点ともにパークファクターがリーグ最少。パ・リーグで最も本塁打が出にくく、得点も入りにくい球場ということになる。

今シーズンも現時点では、ZOZOマリンスタジアムは本塁打パークファクターが「0.85」でリーグ5位。過去3年間で本塁打パークファクターが「1」を上回ったことは一度もなく、最近2年は本塁打・得点ともにリーグ最少となっている。

パークファクター,PF,ⒸSPAIA

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では、実際にグラウンドが狭くなることで本塁打数やパークファクターにどの程度影響があるのだろうか。

最近の例としては、2015年ヤフオクドームの「ホームランテラス」導入がある。この年、ソフトバンクは前年から46本増で両リーグトップの141本塁打を記録。2014年のヤフオクドーム本塁打パークファクターはリーグ最低の「0.76」だったが、2015年は「1.41」とリーグ最高値を記録。本塁打が一番出やすい球場へと変貌した。

ロッテは球場の改修にあたりヤフオクドームの例も参考にしており、来年ZOZOマリンスタジアムで本塁打が急増する可能性は十分にありそうだ。

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