まさかの二塁手スタメン起用
8月29日、阪神の板山祐太郎が「1番・二塁」でスタメン起用された。この起用には驚いたファンも多かっただろう。今シーズン阪神の二塁は、開幕直後こそ上本博紀と鳥谷敬らの併用が続いたが、上本がケガで離脱後は、糸原健斗がそのポジションを務めていた。特に6月以降、「1番・二塁」は糸原の定位置となっていた。
もっとも、板山の二塁スタメン起用に驚いた理由はそれだけではない。板山は外野手登録であるにも関わらず、二塁手として起用されたのだ。板山はこれまで一軍の試合で二塁手として起用されたことはない。2016年に三塁手として1試合だけ守備についたことはあるが、内野手としての起用はそれだけだ。
だが、阪神の二軍事情に詳しいファンであれば、そんなに驚くべきことではなかった。というのも今季、板山は二軍で46試合二塁手として起用され、遊撃手としても13試合出場しており、内野手として鍛えられてきたのだ。このことを知っているファンは、板山が一軍に昇格した時点で二塁手として起用されることを想像できていたかもしれない。