「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ロッテ・ドラ1安田はブレイクなるか ファーム月間MVPに一軍昇格

2018 8/19 07:00栗栖章
バッター,ⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

ファーム月間MVP獲得

10日、日本プロ野球機構は7月度の「スカパー!ファーム月間MVP賞」を発表した。イースタン・リーグからは安田尚憲、ウエスタン・リーグからは板山祐太郎が選出された。2人の7月の成績は以下の通りだ。

安田尚憲:17試 率.354 2本 16点
板山祐太郎:13試 率.385 3本 9点
安田はプロ1年目での受賞。板山は3年目での受賞となったが、今回注目したいのは安田だ。「東の清宮、西の安田」として注目されていたとはいえ、1年目から好成績を残したことは賞賛されるべきだろう。シーズンを通しても、87試合に出場して、打率.266、7本塁打、51打点の成績を残しており、本塁打数はチーム3位タイ、打点に至っては、チームトップとなる成績だ。

この好調ぶりを評価されて、8月10日に一軍昇格。12日には同点タイムリーという形で、プロ初安打を記録した。他の打席ではなかなか結果を残せず、打率.059(17-1)と確実性に課題を残しているものの、成長を見せられたと言えよう。

登竜門となるか

ファーム月間MVPを獲得した選手が活躍する例は少なくなく、それだけに安田の今後にも期待が懸かる。今季22本塁打を放ちブレイクしている岡本和真も、昨季の9、10月度にファーム月間MVPを獲得していた。この月の岡本は、16試合に出場して、打率.355、3本塁打、18打点を記録した。

他にも、2016年の9月には外崎修汰がファーム月間MVPを獲得。翌2017年のブレイクに繋げた。他にも2015年には中谷将大と上林誠知、翌年以降に活躍を見せた2選手がファーム月間MVPを獲得している。

ファーム月間MVPを獲得した野手が必ずしも覚醒するとは限らない。しかし、登竜門ではあるはず。一山を越えた安田の今後に注目だ。