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石山ら好救援続くヤクルト投手陣 連勝中にみせた彼らの貢献

2018 8/1 11:51栗栖章
東京ヤクルトスワローズ,石山泰稚,近藤一樹,風張蓮,大下佑馬,中尾輝,中澤雅人,ⒸSPAIA
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8連敗からすぐに立て直し7連勝を記録

16日、ヤクルトは横浜スタジアムでのDeNAとの3連戦初戦を5対2で勝利し、連敗を8で止めた。すると、この3連戦を2勝1敗と勝ち越しにも成功し勢いに乗り、20日から27日まで7連勝を記録。8連敗のあとに7連勝とこれまでの不振をかき消すかのように勝利を続けた。

この7連勝の間に活躍を見せたのが救援陣だ。ルーキーの大下佑馬や2年目の中尾輝といった若手から、石山泰稚、中澤雅人の中堅どころ、近藤一樹というベテランまで、様々な投手がリリーフとして奮闘した。この7試合の主なリリーフ投手の成績は以下の通りとなっている。

東京ヤクルトスワローズ,石山泰稚,近藤一樹,風張蓮,大下佑馬,中尾輝,中澤雅人,ⒸSPAIA

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安定した救援陣

このなかで一番の活躍を見せたのは石山だ。21日の中日戦こそ9回に1回1失点の投球で勝ち越しを許したが、それ以外の試合は無失点に抑え、4セーブを記録。シーズンを通しても41試合の登板で防御率1.44と、キャリアハイの成績を残している。

石山に次いで登板したのが近藤だ。石山と同じく21日の中日戦では同点に追いつかれる投球を見せてしまったが、それ以外の試合は好リリーフを見せた。

ルーキーの大下も負けてはいない。4試合、3.1回を投げて無失点、3奪三振と、勢いのある投球を見せている。シーズンを通しても15.2回を投げて21奪三振。奪三振率は12.06と驚異的な数字だ。この間に与四球3と制球の良さも見せつけている。被本塁打3が響いたのか、防御率が4.02という点は気になるが、“伸びしろ”と捉えることも出来る。今後のさらなる活躍に期待だ。

風張も3.2回を投げて4奪三振とイニング以上の三振を奪っている。29日の阪神戦では1失点を喫して負け投手となったが、連勝に大きく貢献をしたことは間違いない。気持ちを切り替えて、今後もさらにチームに貢献できるよう、投げ続けたいところだ。

現在、首位広島と9.5ゲーム差の2位と優勝を狙うには厳しい状況となっているが、2015年以来のCS進出へ向けて、今後の救援投手陣のさらなる活躍に期待したい。