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ロッテ打線は荻野の穴を埋められるか 負傷離脱で悩ましい1番打者

2018 7/19 11:00栗栖章
野球ボール,グローブ,ⒸShutterstock.com
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大きな痛手を負ったロッテ

10日、ロッテは荻野貴司が右手の指を骨折したと発表した。荻野はそのまま登録を抹消されて二軍落ち。Aクラス争い、ひいては首位をも目指すチームにとっては大きな痛手となった。荻野のこれまでの成績は、78試合に出場して打率.287、2本塁打、25打点、20盗塁というもの。安打で出塁して盗塁するという形で、1番打者としてチームを牽引していた。

荻野の代わりとして10日から中堅手として加藤翔平が起用されることとなったが、打順は9番。1番の座には、これまで2番打者として起用されてきた藤岡裕大が座っている。

1番に座った藤岡は、その後の4試合(10日、11日、16日、17日)で、17打数4安打と結果を残し、四球も1つ選んでいる。現段階ではまだハッキリ言えないが、打撃面ではまずまずの成績を残していると言っていいだろう。

一方、昨季は98試合に出場し、打率.266、5本塁打、27打点、7盗塁の結果を残している加藤は、4試合で11打数1安打、四球は1つ選んだがまだまだ物足りない数字。

代役を見つけたい!

では、他の外野手の成績はどうだろう。ルーキーながら既にお立ち台に何度も上がっている菅野剛士は、打率.189と意外にも低い打撃成績。“おいしい場面”で打っているとは言え、確実性は不安定のようだ。ちなみに、10日からの3試合の成績は、8打数1安打というもの。4三振を喫しており、やはり確実性を上げたい。

6月から右翼手として起用されている平沢大河も、打率.216、1本塁打、14打点の成績。長くスタメン起用されているように、井口資仁監督の期待は高いと思われるが、もう少し成績を上げていきたい。

また、守備固めや代走で起用されている岡田幸文をスタメンで起用するという手もあるが、49試合出場して打率.000(7-0)と、昨季から無安打を重ね続けている。打撃面に不安が残るのは間違いない。

あとは、2015年に打率.317、15本塁打を記録した清田育宏に期待を懸けたいところだが、2016年から打率が2割台前半と力を発揮出来ないシーズンが続いている。

順位を上げるためにも、穴を埋められる外野手の台頭を待ち望みたいところだ。

ロッテ、主な外野手の打撃成績

清田育宏:71試 率.237 2本 23点 2盗
角中勝也:51試 率.306 3本 36点 1盗
平沢大河:52試 率.214 1本 13点 3盗
岡田幸文:49試 率.000 0本 0点 4盗
菅野剛士:39試 率.189 1本 16点 1盗