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独断と偏見! 未選出者でプロ野球裏オールスターチームを組んでみた

2018 7/12 11:03勝田聡
プロ野球,2018年,裏オールスターメンバー表
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オールスター全出場選手が決定!

7月10日にNPBよりプラスワン投票の結果が発表された。それにより坂口智隆(ヤクルト)、大田泰示(日本ハム※)のふたりが最高得票をそれぞれ獲得。これで両リーグのオールスターゲーム出場予定選手が出そろったことになる。選ばれた両リーグの選手たちは京セラドーム、リブワーク藤崎台球場において熱い戦いを見せてくれるだろう。
※大田はケガのため出場辞退となり安達了一(オリックス)が選出

一方で、オールスターゲームに出場できなかった選手たちのなかにも素晴らしい選手はたくさんいる。今回は、そんな選手たちで両リーグのチームを組んでみた。選出は筆者の独断と偏見である。

セ・リーグ外野陣は本家にひけを取らない!?

セ・リーグの先発投手は巨人の山口俊を選出した。未選出者のなかではリーグトップとなる防御率3.28を記録しており、7勝も同じくトップだ。リーグトップタイの5完投、QS(6回以上自責点3以下)率67%の安定した投球に期待したい。

中継ぎはベテランの近藤一樹(ヤクルト)だ。ジェイ・ジャクソン(広島)に次ぐ18ホールドはリーグ2位。今シーズン35歳のベテランセットアッパーは、まだまだ健在だ。そして、抑えにはスコット・マシソン(巨人)。セットアッパーとして開幕を迎えたが、チーム事情もありクローザーに転向した。奪三振率11.35の豪腕は役割にかかわらず結果を残してくれるはずだ。

もっとも選出が困難だったのが捕手だ。打撃好調の會澤翼(広島)、規定到達の中村悠平(ヤクルト)、ここ数試合はスタメンから外れることが多いものの、日本代表の捕手を務めた小林誠司(巨人)がすでに選出されているからだ。そのなかで選んだのが梅野隆太郎(阪神)である。ここまで66試合に出場し打率.226、4本塁打、19打点は捕手としてまずまずの数字と言えるだろう。また、守備率.998(1位)、盗塁阻止率.260(3位)と守備関連の数字も悪くない。意外性のある一発に期待したいところだ。

内野陣は中日とヤクルトで埋まった。一発が魅力のビシエドに今季ブレイク候補の高橋周平の中日コンビで一、二塁間を組む。三遊間は川端慎吾と西浦直亨のヤクルトコンビだ。西浦は1番に固定されてから打撃急上昇。初の規定打席到達も見えている。川端は頭部死球で離脱後に調子が下降したが、ここに来て復活。天才的な打撃で安打を量産している。

外野陣は中日の新外国人ソイロ・アルモンテに広島の丸佳浩、松山竜平を推したい。長打の期待できる3人で守備には目をつぶっての起用となる。この3人の攻撃力は本家の筒香嘉智(DeNA)、青木宣親(ヤクルト)、鈴木誠也(広島)にもひけを取らない破壊力がありそうだ。

プロ野球,2018年,セリーグ,裏オールスターメンバー表

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パは月間MVPの角中が中心!

一方のパ・リーグはどうだろうか。先発投手には新外国人のニック・マルティネス(日本ハム)を選んだ。上沢直之とともにチームを支え、ここまで3完投はリーグ2位タイ。奪三振率4.71は規定到達者のなかでワーストだが、打たせて取る投球で相手打者を翻弄する。 中継ぎ・抑えには、吉田一将(オリックス)、フランク・ハーマン(楽天)のふたりだ。ともに防御率1点台と好投を続けており、勝ちパターンとしてチームに大きく貢献している。

捕手は指名打者と併用されている森友哉(西武)をのぞき、リーグで唯一の規定到達者である田村龍弘(ロッテ)。一塁、三塁には大砲として井上晴哉(ロッテ)、ブランドン・レアード(日本ハム)を選出した。二遊間はベテランの藤田一也(楽天)と新人ながら開幕からスタメン起用されている藤岡裕大(ロッテ)だ。ベテランと新人による二遊間で見るものを沸かせたい。

外野は西川遥輝(日本ハム)、田中和基(楽天)、上林誠知(ソフトバンク)と足の使える選手を選んだ。上林(7本/1位タイ)、西川(5本/4位)と三塁打数ではリーグトップ5に入るふたりが、球宴では未だ記録されていない1試合2三塁打を狙える面々がそろった。

指名打者はケガで出遅れたものの、6月に月間MVPを受賞し復調してきた角中勝也(ロッテ)だ。6月の勢いそのままに味のある打撃でチームを引っ張ってくれるだろう。

プロ野球,2018年,パリーグ,裏オールスターメンバー表

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こう見ると両リーグともに好選手が残っていることがわかるのではないだろうか。

実際に、本家オールスター組と試合をしても、十分に戦えるだけの戦力が揃っており、日本プロ野球の層の厚さがうかがえる結果となった。もちろんこれは実際に組まれることのないオーダーではあるが、自由に妄想をするのも野球の楽しみ方のひとつだろう。

ぜひ、思い思いのオーダーを組んでみて欲しい。

※数字は2018年7月11日終了時点