二軍で本塁打を量産する清宮
プロ野球は前半戦が終了間近となり、1年目の選手たちもようやくプロの水に慣れてきたところだろうか。東克樹(DeNA)、田嶋大樹(オリックス)といった即戦力と呼び声の高かったふたりは、ローテーション投手としてチームを支えている。
野手では藤岡裕大(ロッテ)が開幕からレギュラーを獲得すると、遊撃手としてチームを牽引している。また高卒ルーキーでは、昨夏の甲子園優勝投手でもある清水達也が一軍デビューを果たした。多くのルーキーがそれぞれの役割で結果を出し始めている。
その中でもっとも注目度が高いのはやはり清宮幸太郎(日本ハム)だろう。高校生史上最多となる7球団競合の末に日本ハムへ入団した大砲候補はここまで一軍21試合に出場し1本塁打。5月下旬からは二軍でプレーしている。
7月5日終了時点の二軍成績を見ると37試合で打率.236、15本塁打、36打点となっており、イースタンリーグの本塁打王だ。低打率なのは少し気になるが、「当たれば飛ぶ」頼もしさがある。一方で出塁率は3割にわずかに届かず.297といまひとつに見える。選球眼を表す指標として用いられることの多いIsoD(出塁率ー打率)では.061だ。はたしてこの数字は高卒1年目のスラッガーとしては及第点なのだろうか。
現在各チームの主力となっている選手たちの高卒ルーキー時代を改めて振り返ってみたい。