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ロッテ・ボルシンガーが来日初完封 グライシンガー以来の2桁勝利なるか

2018 6/19 11:53栗栖章
マイク・ボルシンガー,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ボルシンガーが大活躍

ロッテの“助っ投”が大活躍だ。6月16日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ対巨人の試合で、マイク・ボルシンガーが完封勝利を挙げた。これでボルシンガーは、リーグトップとなる8勝目。防御率2.06、8勝1敗は、チーム内はもちろんのこと、リーグでもトップクラスの成績だ。

この成績を続けられれば、ロッテの外国人投手では、2012年のセス・グライシンガー以来となる二桁勝利も見えてくる。また、他球団からの移籍加入ではない外国人投手では、2010年のビル・マーフィー以来。この年のロッテはAクラス入りを果たしているが、今年も3位以上を目指したいところだ。

ロッテ助っ人先発の歴史

ここ2001年からのロッテに在籍した、主な外国人先発投手の成績を振り返ると、以下のようになる。

ロッテの主な外国人先発投手成績2001-2017

ⒸSPAIA

2000年代に活躍が光る外国人投手と言えば、2001年に広島から移籍してきたネイサン・ミンチーだ。ミンチーは先発として負け越しはしたものの、防御率3.26の成績を挙げて最優秀防御率のタイトルを獲得する活躍を見せ、その後もチームを支え続けた。

余談だが、ミンチーはテンポ良く投げる投球が特徴で、ボルシンガーと重なる部分もある。ファンとしてはミンチーのような長い活躍を望みたいところだろう。

そのミンチーと入れ替わるようにして入団したのが、ダン・セラフィニだ。セラフィニは2004年に入団し頭角を表すと、2005年には二桁勝利を挙げる活躍を見せた。この後、先発投手が活躍を見せる時期はなかったが、2010年に前述のマーフィーが入団して活躍を見せた。残念ながら翌年に戦力外となったものの、ロッテの日本一へ貢献したと言っていいだろう。

さらに2012年には、こちらも前述のグライシンガーが入団。2016年には、ソフトバンクと阪神で活躍を見せたスタンリッジが入団した。スタンリッジは二桁勝利こそ記録できなかったが、162回とイニングを消化する活躍を見せた。

ボルシンガーは、果たして彼らを超える成績を残せるか。ロッテファンの注目が集まる。

※数字は2018年6月16日終了時点