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ロッテ新助っ人ドミンゲスが止まらない!チーム最多の6本塁打

2018 5/29 18:04栗栖章
バッターⒸShutterstock.com
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飛躍を遂げた新助っ人

ロッテのドミンゲスが絶好調だ。

5月5日にシーズン初昇格を果たした直後は、5月11日に1本塁打、5月19日にも1本塁打を放った以外、なかなかいい当たりが見れない。打率も5月23日の時点では打率.158とかなりの低さに、“ハズレ”との声もファンからは漏れ聞こえていた。

しかし、24日に2打数2安打、1本塁打を放つと、25日には1打数1安打。26日には4打数2安打、2本塁打。27日は2打数1安打、1本塁打と大暴れを見せつけ、打率.321、本塁打もチームトップとなる6本塁打と、一気に主力野手として躍り出た。

オープン戦では打率.158、0本塁打に終わり、開幕二軍。一軍でも序盤は結果を残せなかっただけに、首脳陣やファンにとっては嬉しい誤算となったことだろう。

活躍は続くのか?

気になるのは、この活躍がいつまで続くかということだ。短期間の活躍には期待させられたが、その後は尻すぼみ……という選手を見たことがあるファンは多いはず。

一例として2017年のオープン戦で活躍を見せたシリアコを挙げよう。シリアコは、オープン戦で打率.375、1本塁打の活躍を見せたが、シーズンでは打率.074、0本塁打と信じられないくらいの不振に陥った。

この時、オープン戦では64打席で6四球、シーズンでは28打席で1四球と、四球を選ぶ部分に不安が見られたシリアコ。ドミンゲスはと言うと、31打席で2四球。積極的なバッティングが影響し四球が減るなど様々な要素が絡み合っての結果だが、不安が残る。

かつては力を発揮出来なかったが、次第に打てるようになってきた。これを考慮すると現状ほどの活躍は難しいとしても、シーズンを通してなら程度の成績を残すことは出来るのかもしれない。

二軍では124打席で5死球、一軍では31打席で1死球を与えられているドミンゲス。余談だが、このペースで死球が増えていけば、四球を選べなくても出塁する機会は増えるかもしれない。この記録が、どこまで伸びるかに注目しても面白いだろう。