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オリックスのアルバース6勝目、田嶋大樹は5勝中 半分はあの”お得意さま”から

2018 5/23 11:00栗栖章
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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○○キラーの誕生

5月22日のオリックス対楽天戦は10-0でオリックスが完勝した。オリックス打線が爆発したことが、勝利の要因として大きかったが、8回を投げて5安打無失点に抑えた先発のアンドリュー・アルバースの好投も見逃せない。

アルバースは、5月15日に富山県営野球場で行われたロッテ戦でも、6回3安打1失点とチームの大勝に貢献。既に8戦6勝1敗、防御率2.13と好投を続けている。同じく左腕の田嶋大樹と共に、チームの勝ち頭だ。

注目すべきは、2人共、“お得意さん”と呼べるチームを作っていることだ。アルバースはロッテから3勝を挙げ、田嶋もソフトバンクを相手に3戦3勝。ここまで完全にカモにしている。

現在のオリックスは4位と順位では苦戦しているが、3位・ソフトバンクとはゲーム差2.5、5位ロッテとはゲーム差0だけに、この2人が順位争いに及ぼす影響は決して少なくない。

一方で気になる投手たち

新戦力が台頭している一方で、気になるのが既存の先発投手だ。去年まで活躍を見せていた投手たちが、今季はなかなか結果を残せていない。


  • 金子千尋:6試合 0勝4敗 防4.73
  • 西勇輝 :8試合 2勝4敗 防2.82
  • ディクソン:6試合 0勝4敗 防5.52
  • 山岡泰輔:8試合 2勝5敗 防3.23

チーム打率.230が示す通り、オリックスは貧打に悩まされている。そのため好投しても援護が得られないために負けた試合もあるが、それにしても先発になかなか勝ちがつかないというのは、首脳陣にとっても誤算だったはず。

また、去年までソフトバンクキラーと呼ばれていた西勇輝が、対ソフトバンク戦で3先発しながら1勝1敗といまひとつの成績であることも注目。4月28日の試合では、7回1失点と好投を見せただけに、田嶋と共にソフトバンクを苦しめたいところだ。

※成績は5月22日時点