イニエスタの年俸は32.5億円!
サッカースペイン代表の中心であるアンドレス・イニエスタがJリーグのヴィッセル神戸にやってくると言う。年俸は2,500万ユーロと見られており、日本円に直すとおよそ32.5億円(1ユーロ130円換算)となる。もちろん、現時点でJリーグ最高年俸だ。
プロ野球の世界で見ても、この金額は破格の数字だ。選手会に加入している選手のみではあるが、昨シーズンの年俸トップであるソフトバンクが47億7,392万円。2位の巨人が38億9,195万円、3位の阪神が25億85万円で続く。ちょうど巨人と阪神の間にイニエスタが位置することになる。たったひとりで。
そのヴィッセル神戸を運営しているのは楽天ヴィッセル神戸株式会社となっており、代表取締役社長は立花陽三氏が務めている。そう、楽天野球団の立花社長と同一人物だ。
そこで東北楽天ゴールデンイーグルスがイニエスタ級の選手を獲得するとすれば、どのような選手が来るのか候補を調べてみた。
年俸ではセスペデスやアリエッタらと同等
まずはイニエスタと同等の年俸の選手をピックアップしてみる。32.5億円を1ドル110円換算すると約2954万ドルだ。
今シーズンの年俸で見るとキューバ出身のヨエニス・セスペデス(メッツ)が2,900万ドル。そして3,000万ドルでサイ・ヤング賞受賞歴のあるジェイク・アリエッタ(フィリーズ)、デービッド・プライス(レッドソックス)。そして、2012年の三冠王であるミゲル・カブレラ(タイガース)の3人が並んでいる。
誰しもメジャーを代表する選手であるため、来シーズンに日本球団へ移籍すれば、かつてない程のフィーバーを起こすことは間違いない。
カナダの英雄であるボット
続いて経歴で探ってみる。イニエスタは2002年にFCバルセロナでデビューを果たし、これまで移籍することなくプレーし続けてきたフランチャイズプレーヤーだ。そして1984年生まれの34歳。また、母国であるスペイン代表にも選ばれ、2010年にはワールドカップで優勝を果たしている。
クラブではフランチャイズプレーヤーであり、母国では代表の中心人物という条件で34歳前後の選手だとジョーイ・ボット(レッズ)だろうか。
ボットは2002年にドラフト2巡目(全体44位)でレッズに指名され入団を果たす。2007年にメジャーデビューすると、翌2008年から不動の一塁手となり、2010年にはMVPを受賞。打撃三冠のタイトル獲得こそないが、例年安定した成績を残しており出塁率では6度もリーグ1位となっている。
レッズとは2024年までの長期契約を結んでおり、生涯レッズとなることが濃厚のフランチャイズプレーヤーだ。WBCでは2009年、2013年の2大会でカナダ代表として出場。チームを優勝に導くことはできなかったが、中心人物であったことは間違いない。そして、若干イニエスタには及ばないものの、今シーズンの年俸は2,500万ドルとなっている。
【ボットの本塁打】
フランチャイズプレーヤーで母国を優勝に導いたゴールドシュミット
2017年のWBCでアメリカ代表を優勝に導いたポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)も捨てがたい。
2009年ドラフト8巡目(全体246位)でダイヤモンドバックスに指名され入団し、2011年にメジャーデビュー。2013年に本塁打王、打点王の二冠に輝く長距離打者でありながら、2016年には32盗塁をマーク。守備でもゴールドグラブ賞を3度受賞しており、走攻守そろったスーパースターだ。
1987年生まれで9月に31歳となるゴールドシュミットは、2014年に5年契約を結んでおり、今シーズンの年俸は約1,100万ドルとここまで紹介した選手に比べ安い。しかし、2019年オフにFAとなるため、2020年以降は巨額契約となることが濃厚だ。
年齢的には少し若いが、フランチャイズプレーヤーかつ母国代表を主要大会で優勝に導いた実績を満たしている。
このように年俸だけを見るとイニエスタとセスペデス、アリエッタ、プライス、カブレラが同等となる。また、経歴などからみるとボットやゴールドシュミットが近い存在だ。
【ゴールドシュミット本塁打】
今回紹介したメジャーリーガー達は皆リーグを代表するスタープレーヤーだ。日本に来る可能性は限りなく「0」に近いのだが、実際にイニエスタが日本に来る時代でもある。つまり、誰が日本に来てもおかしくはない。
今シーズン最下位に沈んでいる楽天だが、来シーズン、いや今シーズン途中からでも「あっ」と驚く超大物の補強があるかもしれない。
※メジャーリーガー年俸はUSA TODAYを参照