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松坂の完全復活は技巧派チェンジが鍵

2018 5/7 20:21栗栖章
野球,投球,ボール
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松坂復帰後初勝利!

4月30日にナゴヤドームで行われた中日対DeNA戦で、松坂大輔が日本復帰後初勝利を飾った。この日の松坂は、6回を投げて被安打3、1失点の好投。与四球7と制球に苦しみ、4回以外は走者を出す苦しい内容だったが、粘りの投球で勝利した。

この日は、ストレート、カットボールを中心としながら、スライダーとカーブを使う投球を見せていた松坂。さすがに全盛期のような150キロを超える球は見られなかったが、十分な投球を見せられたと言える。

松坂のように速球派タイプから、球速が落ちた投手の例としては、長冨浩志が挙げられる。長冨は、1年目から10勝を挙げる活躍を見せたが、この時の奪三振率は9.20。その後も速球を武器としたが、1995年に日本ハムへと移籍した際には、5.83にまで下がっていた。

それでも長冨は、かつて武器だった速球からスライダーを中心とする技巧派へとモデルチェンジし、活躍を見せた。一説には、投球の9割がスライダーだった時期があるとも言われている。

長冨の例は大げさかもしれないが、松坂もカットボールやスライダーを上手に使った投球をこれからも見せてほしい。