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鷹の守護神・サファテ離脱 代役は誰に

2018 5/1 17:01栗栖章
野球ボール,山積み
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Ⓒゲッティイメージズ

絶対的守護神の離脱

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4月28日、ソフトバンクにとって痛いニュースが報道された。それは、チームの守護神であるデニス・サファテが右股関節の手術を受けたという内容で、今季絶望の見込みだという。サファテは18日に右股関節の張りを訴えて、出場登録を抹消されていた。

昨季、プロ野球新記録となる54セーブを記録し、今季も6試合で1勝5セーブを記録していたサファテ離脱の痛手は計り知れない。

ここで気になるのが、サファテの“代役”。好成績を残した中継ぎ投手が収まることが考えられるが、昨季72試合に登板して防御率1.99を記録した岩嵜翔も、現在故障で離脱している。さらに、2004年に37セーブを記録したことがある五十嵐亮太も離脱中。他の投手を考えなければいけない。

18日以降、サファテの代わりに最終回を担ってきたのが、森唯斗だ。18日には最終回を投げてセーブを記録。26日にも0回1/3、29日も1回を投げて試合を締めた。今後も暫定守護神として充分な働きが期待できる。

代役は誰に

プロ野球では勢いのある若手投手をクローザーとして起用することもある。かつてソフトバンクの守護神として活躍した馬原孝浩がその例だ。馬原は入団2年目から抑えに抜擢されると、シーズン22セーブを記録。その後、2015年までプレーを続けて、通算182セーブを挙げた。

これまで一軍で実績のない投手、ということを考えると、入団5年目の加治屋蓮が抑えとなっても面白い。加治屋は昨季、二軍で42試合に登板して15セーブを記録。今季は一軍でも11試合に救援登板して防御率0.93と好成績を残している。

もしこれが実現した場合は大抜擢となるが、大きな賭けとなることも事実だ。もし、これが失敗すればチーム状況はさらに悪化し、ファンからの非難は免れないだろう。そのためこの案が実現する可能性も未知数だ。

だが、もしこの案が実現し、なおかつ加治屋が抑えに定着できれば……。今季37歳を迎えるサファテが退団した後釜となれる。工藤公康監督の采配は果たして?