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西武は2002年以来となる8点差を大逆転!

2018 4/24 14:29栗栖章
メットライフドーム
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Ⓒ勝田聡

16年ぶりの記録達成

4月3週目に光った試合は、4月18日にメットライフドームで行われた西武対日本ハム戦だ。この試合では8回表まで日本ハムが0-8と8点リードしていたが、8回裏に西武打線が爆発。一挙7点を奪うと、9回には森友哉が逆転サヨナラとなる二点適時打を放った。

西武の8点差以上となる逆転勝ちは、2002年8月16日に行われた近鉄戦以来。この試合では、今シーズンから西武に復帰した松井稼頭央が決勝点となる勝ち越し2点本塁打を放ち、西武が勝利した。2002年といえば、西武が90勝を挙げてパ・リーグ優勝を果たした年。今季もこのままの調子で優勝を目指したいところだ。

ただ、あえて不安要素を挙げるとすれば、投手陣。この一週間の5試合で合計40点を挙げたが、同時に31点を奪われている。チーム防御率も4.02とリーグ4位の数字。ここが改善されれば、リーグ優勝にグッと近づくはずだ。

ロッテ・石川、2年ぶりの完投勝利

ロッテファンにとって嬉しかった試合は、4月17日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ対オリックス戦だろう。この日は、ロッテ先発の石川歩が9回3失点で完投勝利を挙げた。5回と7回以外は、毎イニング安打を打たれて、合計9被安打と走者を許したものの、粘りの投球で勝利を手繰り寄せた。

石川が完投勝利を達成するのは、2016年9月15日の楽天戦以来、実に2年ぶりのこと(この時は完封勝利)。2016年といえば、石川がパ・リーグの最優秀防御率賞に輝いたシーズンだ。そして、石川は23日現在、1.59で防御率1位となっている。昨季は2016年から一転、3勝11敗、防御率5.09と絶不調に陥った石川だが、今期は復調に期待が持てると言えよう。

ちなみに、今回の完投勝利では123球、前回の完封勝利では119球を投げた。通算奪三振率が6.20と低く、今シーズンも5.56しかない石川だが、奪三振が少ない、打たせてとる投球だからこそ、球数が少なく長いイニングを投げることに繋がっているのかもしれない。