新4番の活躍で中日が逆転
4月19日、中日にとって痛いニュースが報道された。打者としてこれまで、打率.259、3本塁打、9打点を記録していたビシエドが、米国市民権を取得するために渡米することが決定したのだ。
これまで4番を担っていた助っ人の離脱はチームにとって大きな痛手だ。離脱当日の阪神戦は、アルモンテが4番として起用されたが、1-2で敗戦。今季から加入した松坂大輔が7回2失点と好投する中での負けだっただけに、チームに悪いムードが漂うかに見られた。
翌20日の広島戦も、6回まで4-2とリードしながら、7回表に5点を奪われて一挙に4-7と逆転されてしまった。このまま敗戦か……と悪い雰囲気になりかけたが、それを払拭したのが、この日から4番に座った元デトロイト・タイガースの新外国人モヤことスティーブン・モヤだった。
7回裏に1死無走者から二塁打を放ちチャンスを作ると、直後に高橋周平と福田永将が適時打を放ち1点差に詰め寄る。さらに、大島洋平が右翼へ適時打を放ち逆転すると、京田陽太にも適時打が生まれ、2死満塁から再びモヤが打席に。期待されたタイミングで、見事にダメ押しの2点適時打を放った。
この試合が一軍初出場となったモヤは、5打数4安打3打点の大活躍。お立ち台では、「ファンの声援が最高だった」と満足げに振り返った。
この後もモヤの勢いは止まらず、3試合連続マルチ安打。9安打4打点と大暴れし、中日は広島を3タテで2位に引きずりおろした。