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プロ野球開幕後の金銭トレード選手は活躍している?

2018 4/20 15:35mono
ヤフオクドーム
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ⒸSPAIA

昨シーズンは2件成立も……

日本ハムの市川友也がソフトバンクへと金銭トレードで移籍した。ソフトバンクは捕手に故障者が続出していたこともあり、堀内汰門を支配下登録したことに加え、トレードでの補強も行った。シーズン開幕以降に金銭トレードで移籍を果たした選手は、新球団で活躍しているのだろうか。

高谷裕亮、栗原陵矢、九鬼隆平と相次いで、捕手に故障が発生した今シーズンのソフトバンク。高谷は復帰したものの育成選手含め捕手登録が8名しかおらず、三軍制まで敷いているチームとしては人数が心許なかった。
そこでソフトバンクは清水優心の台頭により、一軍でここまで出番がなかった日本ハムの市川友也を獲得。一時の捕手難からは脱したと言えるだろう。

昨シーズンは、開幕後に金銭トレードが2件成立した。
中継ぎエースであった谷元圭介(日本ハム)が中日へと移籍。日本ハム時代は安定していたものの、移籍後は18試合で防御率6.00と日本ハム時代のような活躍を見せることはできなかった。

巨人から楽天へと移籍したルイス・クルーズも金銭トレードだった。楽天は茂木栄五郎、藤田一也、銀次と二遊間の選手に故障者が続出。
また、カルロス・ペゲーロも故障し外国人枠にも空きができたため、緊急にトレード補強を行ったのだ。移籍後のクルーズは、13試合に出場したものの目立った活躍はできず、その後自由契約となっている。

吉見は移籍後6勝をマークし日本一に貢献

2016年シーズン開幕直後、日本ハムの中継ぎである藤岡好明がDeNAへが移籍した。移籍後藤岡は9試合で防御率1.13の好成績を残したものの、1カ月経足らずで故障を理由に登録抹消となってしまう。
そのままシーズンを終えた後、クライマックスシリーズで一軍に復帰し、無失点投球を果たした。移籍後直ぐに故障したとはいえチームに貢献し、結果を残せたと言えるだろう。

それ以前の2011年に、巨人から西武へと移籍した星孝典。それまでのキャリアハイとなる40試合に出場し、打率.242と控え捕手としての役割を果たした。

2010年に横浜(現・DeNA)からロッテへと移籍した吉見祐治も、移籍先で結果を残している。
横浜での先発は1試合のみに終わったが、ロッテ移籍後は21試合に出場。防御率も5点台だったものの、6勝(7敗)をマーク。また日本シリーズでも登板機会を得るなど貢献しており、日本一メンバーの一員となっている。

このように一定数ではあるが、シーズン開幕後の金銭トレードにより活躍した選手が存在する。しかしそれはレギュラークラスでなく、あくまで控えとしての起用がほとんどだ。
おそらく今シーズン、移籍先のソフトバンクで同じような役割となるだろう市川。控え選手として、以上のような結果を残すことはできるだろうか。

【シーズン中の金銭トレード】
<2018年>
市川友也(日本ハム→ソフトバンク)
(日本ハム)出場なし
(ソフトバンク)??

<2017年>
谷元圭介(日本ハム→中日)
(日本ハム)36試合/0勝2敗1S21H/防御率3.31
(中日)18試合/0勝1敗6H/防御率6.00

ルイス・クルーズ(巨人→楽天)
(巨人)9試合/打率.156/0本/3打点
(楽天)13試合/打率.162/0本/2打点

<2016年>
藤岡好明(日本ハム→DeNA)
(日本ハム)1試合/0勝0敗/防御率27.00
(DeNA)9試合/0勝1敗2H/防御率1.13

<2014年>
武山真吾(西武→中日)
(西武)1試合/打率.000/0本/0打点
(中日)33試合/打率.127/1本/5打点

<2011年>
星孝典(巨人→西武)
(巨人)出場なし
(西武)40試合/打率.242/0本/2打点

高橋信二(日本ハム→巨人)
(日本ハム)出場なし
(巨人)27試合/打率.182/0本/3打点

竹原直隆(ロッテ→オリックス)
(ロッテ)2試合/打率.250/0本/0打点
(オリックス)29試合/打率.205/1本/7打点

<2010年>
川崎雄介(ロッテ→阪神)
(ロッテ)出場なし
(阪神)22試合/0勝1敗3H/防御率6.75

佐藤賢治(ロッテ→日本ハム)※無償トレード
(ロッテ)出場なし
(日本ハム)9試合/打率.111/0本/1打点

吉見祐治(横浜→ロッテ)
(横浜)1試合/0勝0敗/防御率27.00
(ロッテ)21試合/6勝7敗/防御率5.18

※数字は20018年4月18日終了時点