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今シーズンの復活を目指すベテラン投手達

2018 4/24 12:58mono
岸田護
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ⒸSPAIA

中継ぎの兄貴分でもある岸田護

4月5日の巨人戦で松坂大輔(中日)が復帰した。敗戦投手となったものの5回3失点と試合を作りファンを喜ばせている。登板後は予定通り登録抹消となったが、今後は中6日でのローテーション入りを目指すという。松坂のように復活が期待される投手がいる。

オリックスの岸田護もそのひとりだ。2005年大学生・社会人ドラフト3位でオリックスへ入団し先発・中継ぎとして活躍。2009年には自身初の2桁勝利となる10勝をマークしている。
翌2010年からは中継ぎメインへ配置転換され、2015年までの6年間で50試合以上に登板し中継ぎの柱となっていた。(2013年を除く)

しかし2016年は16試合の登板に終わり、防御率7.90と低迷。昨シーズンは先発へ再転向し再起を図ったものの、一軍で結果を残すことはできなかった。
今シーズンは二軍で再び中継ぎとして登板し、ここまで3試合に投げ失点は0。いつ一軍に呼ばれてもいいよう準備は充分だ。

オフに手術を行い再起にかける永川勝浩

現役選手も少なくなってきた「松坂世代」(1980年4月2日〜1981年4月1日生まれ)。昨シーズン一軍での登板がなかった永川勝浩(広島)も、チームで唯一の松坂世代である。

永川は2002年のドラフトにおいて自由枠で広島へ入団。1年目からクローザーも任されるなど、中継ぎとして広島の低迷期を支えてきた。
しかし皮肉なことに、25年ぶりの優勝となった2016年から出番を大きく減らしてしまい、昨シーズンは一軍登板なしに終わってしまった。なんとこれは2012年以来の出来事で、残念なことに連覇の輪に加わることができなかった。

引退を考えてもおかしくない年齢だったが、現役を続行することに。9月下旬に左膝のクリーニング手術を行い、今シーズンに備えてきた。
現時点、二軍でも出場はないものの、投手陣最年長となるベテラン投手は復活するためにトレーニングを続けている。

育成契約からの復帰を目指す久保裕也

今シーズン育成契約でスタートした久保裕也(楽天)。2015年オフに巨人を戦力外となり、2016年DeNAへと移籍するも同年オフに2度目の戦力外通告を受ける。
翌2017年に入団テストを経て楽天へと入団。中継ぎとして27試合に登板し、3勝をマークするなど戦力として機能したものの、血行障害が発覚したため3度目の戦力外となってしまう。

しかし楽天と育成契約を結び、リハビリに励みながら支配下復帰を目指している。すでに二軍戦には登板しており、ここまで6試合で防御率4.50と一定の結果を残している。順調に登板が続けば、支配下登録からの一軍復帰もありえるだろう。

岸田・永川・久保の3選手は、既にベテランの域におり世代交代も進んでいる。現時点で今シーズンの一軍登板はないが、多くのファンは「もう一花咲かせてほしい」と期待している。
もちろん、本人たちもそうだろう。残された時間は多くないが、一軍での復活を期待したい。

※2018年4月13日終了時点