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ロッテ犠飛3本で西武の8連勝ストップ

2018 4/19 12:00栗栖章
プロ野球,スタジアム
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犠飛が光った勝利

開幕から8連勝と波に乗る西武は、10日からロッテとの3連戦を迎えた。このまま連勝を続けたい西武だったが、この日は0-1と1点リードで迎えた5回に、先発・十亀剣が、平凡な投手ゴロを一塁に悪送球。二塁走者がホームに帰り、これで同点に追いつかれると、6回に井上晴哉に犠牲フライ、7回にも田村龍弘、8回には鈴木大地に犠牲フライを打たれて、3失点で逆転を許す。結局その後も2点を奪われて5-2で敗戦し、連勝を8でストップさせることとなった。

この試合で注目すべきは、ロッテが3本の犠牲フライを放っている点だ。走者を三塁に置いた場面で、しっかりと犠牲フライを打ち上げて走者を返している。16日の時点で、ロッテの犠飛はリーグトップとなる8本。本塁打こそリーグ最下位の8本と少ないが、ここぞという場面で打者が“最低限”の仕事をしている。

ちなみに現役選手の通算犠飛記録は、福浦和也(ロッテ)と新井貴浩(広島)が持つ77本。地味な記録ではあるが、犠飛が可能な場面で福浦が打席に立った際は、注目してみても面白い。  

逆転劇の最中に光った元ドラ1右腕

両チームのファンが共に胃を痛くさせたと思われる打撃戦を見せた試合が、15日に鹿児島で行われたソフトバンク対ロッテ戦だ。

この日は、8回にソフトバンクが3-5と2点ビハインドの場面から、デスパイネと中村晃が適時打を放ち同点にすると、さらに1点の勝ち越しを許した9回に、ロッテの抑え・内竜也から柳田悠岐が2点本塁打を打ち7-6で逆転サヨナラ勝利。劇的な試合運びとなった。

この試合では、8回0死走者一塁からマウンドに上がった加治屋蓮が、いい仕事を果たした。伊志嶺翔大に犠打を成功されて一死二塁とピンチを招いたが、清田育宏を遊ゴロ、田村龍弘を左飛に打ち取り、その後の逆転劇に繋げた。

2013年にドラフト1位で入団しながらも、通算4年間で4登板と振るわなかった加治屋だが、今季は12試合を消化した16日時点で7登板。故障離脱したセットアッパー・岩嵜翔の穴を埋める活躍に期待したい。