犠飛が光った勝利
開幕から8連勝と波に乗る西武は、10日からロッテとの3連戦を迎えた。このまま連勝を続けたい西武だったが、この日は0-1と1点リードで迎えた5回に、先発・十亀剣が、平凡な投手ゴロを一塁に悪送球。二塁走者がホームに帰り、これで同点に追いつかれると、6回に井上晴哉に犠牲フライ、7回にも田村龍弘、8回には鈴木大地に犠牲フライを打たれて、3失点で逆転を許す。結局その後も2点を奪われて5-2で敗戦し、連勝を8でストップさせることとなった。
この試合で注目すべきは、ロッテが3本の犠牲フライを放っている点だ。走者を三塁に置いた場面で、しっかりと犠牲フライを打ち上げて走者を返している。16日の時点で、ロッテの犠飛はリーグトップとなる8本。本塁打こそリーグ最下位の8本と少ないが、ここぞという場面で打者が“最低限”の仕事をしている。
ちなみに現役選手の通算犠飛記録は、福浦和也(ロッテ)と新井貴浩(広島)が持つ77本。地味な記録ではあるが、犠飛が可能な場面で福浦が打席に立った際は、注目してみても面白い。