セ・得点圏打率トップは高山俊!
セ・リーグでの得点圏打率トップは高山俊(阪神)だ。打率.281に対し得点圏打率は.750。サンプル数がまだ少ないものの、チャンスに強く結果を残していると言える。
2位は山田哲人(ヤクルト)。打率.182に対し、得点圏打率.667と勝負強さを見せている。また、山田は出塁率.413と出塁でもチームナンバーワンである。打率が低くても出塁しチャンスを演出、また得点圏での打撃でチームに大きく貢献している。
このふたりに倉本寿彦(DeNA)、青木宣親(ヤクルト)、ゾイロ・アルモンテ(中日)と続く。なかでもヤクルトは山田、青木と新旧の「ミスタースワローズ」がランキングに名を連ねており、リーグトップとなる56得点という得点力の高さを誇っている。
これらの選手の打率ランキングを見ると、上位に名を連ねているのはアルモンテただひとり。山田は35位(37人中)と打率だけで見るとランキングの最下位付近に位置しており、打率と得点圏打率は大きな乖離があることがわかる。
ちなみに、打率トップの丸佳浩(広島)は得点圏打率.333と悪くないが、ランキング外となっている。
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どこからでも点が取れる西武打線
パ・リーグでは開幕8連勝と勢いに乗った西武の選手が上位に並んでいる。首位こそ得点圏打率.800と驚異の数字をマークしている上林誠知(ソフトバンク)に譲っているが、2位・山川穂高、3位・外崎修汰、4位・源田壮亮と続いている。
これまでの試合で、西武は主に2番・源田、4番・山川、7番・外崎を起用れており、どこでチャンスを作ってもモノにできる脅威の打線と言える。
5位につけるのは、今シーズン好調の中村奨吾(ロッテ)だ。井口資仁新監督となり二塁に固定され、3番を任されることとなった今シーズン。ここまでは順調に役割を果たしている。
ロッテは1番を任されている荻野貴司の打率も高く(0.349)荻野がチャンスを作り中村が返すという流れができている。これがチーム好調の要因のひとつと言えるだろう。
セ・リーグと違うのは源田を除き各選手ともに打率3割を超え、打率ランキング上位に名を連ねていることだ。パ・リーグ打率トップの近藤健介(日本ハム)は得点圏打率.385。丸同様に得点圏打率自体は高いものの、ランキングには入っていない。
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打率だけでなく得点圏打率にも目を向けてみると、チャンス時にいつもと違った野球の見方ができるかもしれない。
※成績は2018年4月10日終了時点