「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

青木は? ロサリオは? 注目選手達のオープン戦

2018 3/28 17:30mono
野球
このエントリーをはてなブックマークに追加

明暗が別れた新外国人選手

今シーズンから来日した新外国人選手は、どのようなパフォーマンスを見せてくれたのだろうか。野手陣では実績ナンバーワンと称されていたウィリン・ロサリオ(阪神)から、快音は響かなかった。キャンプ・練習試合では結果を残していたものの、オープン戦では打率1割台に低迷。本塁打もわずか1本止まり。開幕に向けて不安は残るものの、状態はいいと強調しておりシーズンイン後の爆発に期待がかかる。

一方で注目度は高くなかったものの、結果を残したのがネフタリ・ソト(DeNA)だ。オープン戦規定打席到達者の中で6位となる打率.313をマークし、首脳陣を喜ばせた。外国人枠の関係もあるが、一軍で起用されることも多そうだ。その長打力に注目したい。

投手陣ではアンドリュー・アルバース(オリックス)が9.2回を投げ10奪三振、防御率2.79とまずまずの結果を残し、開幕ローテーション入りを果たしている。ブランドン・ディクソンと外国人投手2人がローテーションに入ることとなった。また、メジャー通算51勝のディロン・ジー(中日)は防御率4.00と及第点の成績。しかし、開幕ローテーションは確実となっている。

【主な新外国人選手・オープン戦成績】
ウィリン・ロサリオ(阪神)
13試合/打率.143/1本/4打点

ネフタリ・ソト(DeNA)
15試合/打率.313/2本/5打点

アンドリュー・アルバース(オリックス)
2試合/0勝0敗/防御率2.79

ディロン・ジー(中日)
4試合/2勝1敗/防御率4.00

打撃好調なコンバート組

今シーズンから守備位置が変わるコンバート組。連携面など守備での練習が多くなり、打撃面で不安は残ることも多い。しかし、そんな心配をよそに好結果を残してくれたのが、宗佑磨(オリックス)と鈴木大地(ロッテ)だ。春のキャンプで遊撃から中堅へとコンバートされた宗。オープン戦では、2試合連続先頭打者本塁打を放つなど、快音を響かせ打率.306をマークしブレイク候補に躍り出た。今シーズン4年目だが、新人王資格もありニュースターが誕生するかもしれない。

2年連続でコンバートとなった鈴木はオープン戦規定打席到達者のなかで2位となる打率.368をマーク。昨シーズン最下位に沈んだチームを浮上させるために、中心打者としてチームを引っ張りたいところ。

【主なコンバート選手・オープン戦成績】
宗佑磨(オリックス)
13試合/打率.306/4本/5打点

鈴木大地(ロッテ)
14試合/打率.368/0本/4打点

さすがの貫禄を見せたメジャー復帰組

新外国人選手と同様に大きな期待をかけられての加入となったのが、メジャーからの復帰組だ。青木宣親(ヤクルト)は昨シーズン、メジャー3球団110試合に出場し打率.277と結果を残しており、通用しなくなっての日本復帰ではない。キャンプ途中からの合流となり、調整不足が心配されたものの、オープン戦では打率.290と問題なさそうだ。山田哲人、ウラディミール・バレンティンらと強力打線を形成したい。

昨シーズン、カブスでプレーした上原浩治も3月に入ってから古巣である巨人へと戻ってきた。オープン戦3試合で防御率0.00の投球を見せており、開幕から中継ぎとして期待できそうだ。

ふたりはメジャーでも通用する実力がありながら、FA市場の停滞により日本復帰の道を選んだ。かつて黒田博樹(元・広島)がチームの支えとなり復帰2年目で優勝を果たしたような活躍を目指して位欲しい。

【メジャーから復帰した選手・オープン戦成績】
青木宣親(ヤクルト)
12試合/打率.290/0本/2打点

上原浩治(巨人)
3試合/1勝0敗/防御率0.00

※成績は2018年3月25日終了時点