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新人最速の初勝利、初安打は誰の手に?

2018 3/27 14:58mono
源田壮亮

ⒸSPAIA

新人最速初勝利は楽天の高梨

2017シーズン、新人最速で勝利を挙げたのは高梨雄平(楽天)だった。ドラフト9位でJX-ENEOSから楽天へと入団したサウスポーは、開幕一軍入りをつかむと3戦目となる4月2日にプロ初登板。1回無失点と上々のスタートを切った。その4日後となる4月6日のソフトバンク戦でプロ初勝利を飾る。

その後も、シーズンを通して46試合に登板するなどフル回転。1勝0敗14ホールド、防御率1.03と堂々の数字を残し、3月4日に行われたオーストラリア代表との『ENEOS侍ジャパンシリーズ2018』で日本代表に初選出された。そこでも1回を投げて3人で打ち取っている。まさにシンデレラボーイと言えるだろう。2018シーズンも左の中継ぎとして、梨田昌孝監督の期待は大きい。

一般的にデビューが遅い高卒新人。そのなかで最速初勝利をマークしたのは、高梨より4カ月ほど遅い8月、同じ楽天の藤平尚真だった。自身3戦目となる8月22日のロッテ戦で、5回無失点7奪三振と好投して初勝利。その後も勝ち星を挙げ、1年目は3勝(4敗)の成績を残している。2018シーズンは、一軍キャンプからスタート。オープン戦での投球が評価され、開幕ローテーション入りも確実だ。2年目に更なる飛躍を目指したい。

【2017年新人最速勝利】
4月6日:高梨雄平(楽天)

【2017年高卒新人最速勝利】
8月22日:藤平尚真(楽天)

中日の京田、開幕戦で初安打をマーク

投手は楽天勢の躍進が目立ったが、野手はどうだったのか。2017シーズンの開幕スタメンを勝ち取ったルーキーは京田陽太(中日)、源田壮亮(西武)のふたり。結果的に新人王に輝く両者だが、この試合で結果を残したのは京田だった。巨人・マイコラス(現・カージナルス)から右前打を放ち、12球団新人最速で安打を放っている。源田の初安打は、翌日のプロ2戦目だった。

以降もふたりは新人とは思えぬ活躍を見せ、秋には日本代表にも選ばれる充実した一年だった。2018年シーズンは相手チームの研究も進み、苦しむことも予想される。しかし、そんな『2年目のジンクス』をはねのけての活躍に期待したいところだ。

高卒新人の野手に目を向けると、岡﨑大輔(オリックス)、石垣雅海(中日)、細川成也(DeNA)、今井順之助、郡拓也(ともに日本ハム)が一軍デビューを果たした。そのうち、岡﨑、細川、今井の3人が安打を放っている。そのなかで最も早かったのが細川だ。

10月3日に5番・右翼でスタメン出場を勝ち取ると、第1打席で初本塁打をマーク。高卒新人の初打席本塁打は、史上6人目の快挙だ。今井は10月5日、岡﨑は10月7日にそれぞれ初安打を放っている。

【2017年新人最速勝利】
3月31日:京田陽太(楽天)

【2017年高卒新人最速安打】
10月3日:細川成也(DeNA)

2018シーズンも多くの新人達が一軍の舞台に立つだろう。そのなかで誰が最速で初勝利、初安打を記録するだろうか。もちろん『新人最速』がその後の活躍を保証するものではない。しかし、ひとつの励みにはなるだろう。プロ1年生達の活躍に期待したい。

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