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オープン戦チームレビュー ~2018年オープン戦終了時点~

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プロ野球開幕 オープン戦を振り返る

いよいよ今週末に迫ったプロ野球開幕を前に、今回は全日程を終えたオープン戦の結果を振り返りたい。

<2018年オープン戦:上位6チーム勝敗表>

2018年のオープン戦で、12球団トップの勝率を残したのは巨人だった。勝敗を重視する時期ではないとはいえ、12球団ワースト勝率でオープン戦を終えて迎えた昨季は、11年ぶりのBクラスに低迷したことを考えれば、今年の結果を前向きに受け止めても良いだろう。

<2018年オープン戦:本塁打ランキング>

<2018年オープン戦:打点ランキング>

打線に目を向けると、17試合のうち9試合で5得点以上を記録し、完封負けはゼロ。最後まで好調を維持した中、特に目立っていたのは新戦力のゲレーロだ。12球団2位タイの5本塁打を放つなど、期待される長打力を発揮。加えて、4年目の岡本和真が12球団最多となる15打点の猛アピールを見せた。ゲレーロの加入と岡本の台頭により、打線の強化を予感させた巨人。この勢いに乗り、開幕ダッシュを決めたいところだ。

<2018年オープン戦:下位6チーム勝敗表>

一方、オープン戦で低空飛行が続いた球団のひとつがソフトバンクだ。3月6日から喫した8連敗は、チームとして実に49年ぶりの出来事だった。終わってみれば5勝10敗1分けで、2006年以来の負け越しとなり、一抹の不安を抱えたファンも少なくないかもしれない。

<2018年ソフトバンク:期間別オープン戦打撃成績>

※3月14日に内川とデスパイネがオープン戦初出場


ただ、攻撃陣の調子が上がった状態で実戦を終えたことは光明だ。戦線を離れていた内川聖一とデスパイネがオープン戦初出場を果たした3月14日以降は、9試合で15本塁打40得点と、打線が息を吹き返した。一方で最後の広島3連戦は、今宮健太が胃腸炎、中村晃が左中臀筋(ちゅうでんきん)の軽度の筋損傷と、再びアクシデントが襲ったが、幸い重症ではないという。あらためてオープン戦を振り返ると、喫した10敗はすべて2点差以内で、投打がかみ合わなかった印象を受けるソフトバンク。開幕後にその歯車が一度かみ合えば、今季も白星を重ねていくだろう。


企画、監修:データスタジアム