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ヤクルトの救世主となれるか!?原樹理の成長が止まらない!


原樹里,成績表,ヤクルト

ヤクルトの浮上に欠かせない存在

45勝96敗2分 勝率・319
昨年度(2017年)セ・リーグ最下位に沈んだ東京ヤクルトの年間成績である。チーム得点、チーム失点、チーム得失点差ともに最下位。チーム打率、チーム本塁打、先発防御率、救援防御率……などなど良い数字を挙げようにも、なかなか見つからないのが昨年のヤクルトだった。

そんな一年間を過ごしたチームの中で、今年はもしかしたらチームの浮上の急先鋒になるのではと淡い期待を抱きたいのが、東洋大学から2015年のドラフト1位で入団したプロ3年目の原樹理である。

データから見る 原樹理の成長

原樹里,成績表,ヤクルト

まずは過去2年間の彼の成績を見てみたい。1年目が13試合2勝8敗、2年目も26試合3勝11敗と共に大きく負け越しているが、防御率は5.91から3.84と2点近く下げているのが分かる。さらに細かい部分に目を向けると、BB/9とK/9の数字に変化が見られる。

まずは奪三振率を示すK/9だが1年目の4.43から7.88と3.45の上昇、さらに与四球率を示すBB/9が1年目の3.36から2.33に1.33減少しており、自らの力で試合を作る能力が備わってきたことがこのデータからも分かる。

奪三振数も1年目の33から115に急増。イニング数が約2倍近く増えてこそいるが、ここ一番できっちり三振が獲れる能力が、防御率を2点近く下げたひとつの要因として考えていい。

原樹里,成績表,ヤクルト

ストレートの平均球速も1年目の141.1キロから144.3キロに上昇し、それに伴いストレートにおける空振り率も2.4%から7.7%と大幅に上昇している。三振を奪った際の決め球の比率を見てみても1年目の24.2%から33.9%に上昇。ストレートの精度が着実に上がっているのは数字を見ても明らかだ。

ハードな自主トレで徹底的に鍛え上げる

では、プロ1年目から2年目に入る間の彼に一体、何が起きていたのだろう。ひとつにオフの過ごし方にヒントがあるように思える。

2016年シーズンオフ、原は東京ヤクルトの2軍投手コーチである小野寺力からの強い推薦もあって、千葉県館山市の「館山フィットネスセンター ゴルフ&ベースボールアカデミー」を拠点に自主トレを行っている。埼玉西武で10年、千葉ロッテで4年、主にトレーニングコーチとしてチームに携わった大迫幸一氏の指導のもと、千葉ロッテの涌井秀章、内竜也、益田直也らと共に、走り込み中心のメニューを己に課し、徹底的に下半身を鍛えあげ、プロで1年間戦える体力をつけてきた。

指導を行った大迫氏はこう話す。

「1年目はなかなかついてこられず大変でした。まずは1年間(シーズンを)耐える体力をつけることから始めようと…。2年目の今年は少しずつ身体に余裕が出てきた様なので、自信もつけてきた様です。2018年は体力的にも上がってきたと思います」

トレーニングメニューは選手個々と大迫氏の面談のもとで作られる。メニューは選手個々によってバラバラだが、一緒に自主トレを行う涌井ら3人がシーズンに向けて自身の体をとことん追いこむ姿を見て感化されたのだろう。原も奮起し、チーム関係者の間で「鬼の大迫」で知られる厳しいメニューにもしっかり耐えてきた。

大迫氏は、そんな練習メニューについて笑い飛ばすようにこう言う。
「大したことないですよ。当たり前。強くなるための序曲とでもいいたいねぇ~。(トレーニングを)やったつもりは、現実、自分自身では追いこめていないんですよ」

しかし、真の意味で選手の将来を考えている大迫氏だからこそ、小野寺2軍コーチも信頼して送り出したのだろう。小野寺コーチも現役時代、この大迫氏のメニューを行っているし、事実、昨年の原の結果にそれは反映している。原もそのことを自分の体で十分に分かったからこそ今年もこの自主トレに参加したのだろう。当然、昨年以上の上積みが期待される。

開幕ローテーションを手繰り寄せる好投!

3月13日に甲子園球場で行われた阪神とのオープン戦では年々、キレと球速が増しているストレートとカーブを有効に近い、相手打線を5回2安打無失点に抑える好投を見せた。今年はより緩急を意識した投球を心がけ、開幕ローテーション入りを自らの力で手繰り寄せたのだ。

思えば過去2年間はプロ初勝利などの嬉しさもあった半面、悔しい想いをすることの方が多かった。プロ1年目は開幕ローテーション入りを果たしたものの右肩痛の影響もあって6月にファームへ降格。後半戦を満足に戦うことが出来なかった。

さらに2年目の昨年は開幕から年間をとおして1軍で活躍するも、目標のひとつに掲げていた開幕ローテ入りを果たすことが出来ず、開幕直後は救援登板が主な役割だった。先発ローテーションに定着したのは開幕から約1カ月半が過ぎた5月19日の阪神戦になってからのことであり、過去2年間ともに先発ローテーションを1年間通して守った経験がまだない。

酸いも甘いも経験して心身ともに成長したプロ3年目の右腕が今年にかける意気込みは半端じゃない。彼こそがこの2年間低迷したチームの救世主になるのではないか? 今年の原樹理から目が離せない!

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