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山田・筒香・ジョンソン!2年前の輝きを取り戻すことが最大の補強となる

2018 3/21 14:30mono
山田哲人
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Ⓒゲッティイメージズ

3度目のトリプルスリーを目指す山田哲人

2015年、2016年シーズンにトリプルスリー(打率3割以上、30本塁打以上、30盗塁以上)を達成した山田哲人(ヤクルト)。昨シーズンは第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦した影響もあったのか、開幕から低空飛行でシーズンを終えてしまった。

レギュラー定着後初めて打率.300を下回る打率.247と規定打席到達者28人中24位に終わっている。不調の原因はWBCによる調整の変化、2016年シーズン終盤に受けた死球の影響、川端慎吾、畠山和洋、雄平といった主力打者が故障で離脱し山田にマークが集中、など複数考えられる。

今シーズンは青木宣親がメジャーリーグから復帰し、また川端、畠山、雄平らも大きな故障はなくここまで来ている。来日8年目となるバレンティンも好調だ。山田ひとりにマークが集中することもないだろう。

前人未踏となる3度目のトリプルスリーを達成し、2015年以来3年ぶりとなるリーグ優勝を目指したい。

【山田哲人・成績】

  • (2016年)133試合/打率.304/38本塁打/102打点
  • (2017年)143試合/打率.247/24本塁打/78打点

日本の4番・チームの3番として復活へ

昨年のWBCで日本の4番として戦った筒香嘉智(DeNA)。2016年シーズンは打率.322、44本塁打、110打点の成績で本塁打王、打点王の二冠を獲得。しかし、昨シーズンは打率.284、28本塁打、94打点と打撃3部門で数字を落としてしまう。立派な数字ではあるものの、筒香としては物足りなかった。

今シーズンは3番での起用がラミレス監督から明言されており、わずかではあるが打席も多く回る。また、後ろにロペス、宮﨑敏郎とタイトルホルダーが控えていることもあり、相手投手は避けることもできない。そのなかで2年前の数字を残すことができれば、チームの順位を上げることに繋がるはずだ。

先日行われた日本代表とオーストラリア代表の一戦でも4番を任された筒香。今後、稲葉篤紀日本代表監督がどのように起用するかはわからないが、東京オリンピックに向けて今シーズンから調子を取り戻してもらいたい。

【筒香嘉智・成績】

  • (2016年)133試合/打率.322/44本塁打/110打点
  • (2017年)139試合/打率.284/28本塁打/94打点

史上初となる外国人投手による2度目の沢村賞なるか?

2015年に来日後、2年連続2桁勝利を達成し、2016年には沢村賞を受賞したクリス・ジョンソン(広島)。昨シーズンも開幕投手を務めたものの故障で途中離脱してしまう。シーズンを通してローテーションを守れずわずか6勝(3敗)と期待に応えることはできなかった。

今シーズンはキャンプから順調に過ごし、3月7日に行われた社会人(オール広島)との一戦で5回を無失点、7奪三振と貫禄を見せた。昨シーズン連覇を果たしたチームはこのオフに大きな補強を行っていない。外国人選手も中継ぎ候補のレオネル・カンポスを獲得したのみだ。

しかし、昨シーズン6勝だったジョンソンが2016年の輝きを取り戻すことができれば、それが最大の補強となる。今シーズンは史上初となる外国人投手による2度目の沢村賞受賞を目指したい。

【ジョンソン・成績】

  • (2016年)26試合/15勝7敗/防御率2.13
  • (2017年)13試合/6勝3敗/防御率4.01

チームの補強はドラフト、トレード、FA選手、新外国人選手と様々な手法がある。また在籍している選手が前年以上の成績を残すことができたならばそれも補強といえるだろう。

今回取り上げた山田、筒香、ジョンソンに10年前の数字を期待するわけではない。彼らにとって2年前の成績は夢物語ではないはずだ。期待に応え復活を果たすことができるだろうか。今シーズンの成績に注目したい。