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高卒4年目となる1996年世代、期待の星は?

2018 3/22 12:48mono
マウンド

再び内野で勝負する岡本和真

智弁学園高時代から注目を浴びていたスラッガー・岡本和真(巨人)。2014年ドラフト1位で巨人に入団すると、ルーキーイヤーから一軍で17試合に出場する。プロ初安打、初本塁打も記録し、将来の4番候補として期待が持たれていた。

しかし、2年目の2016年は、わずか3試合の出場に終わってしまい、打率.100(10打数1安打)と低迷する。出場機会を増やすため、3年目となった2017年シーズンは外野にも挑戦したものの、15試合で打率.194(31打数6安打)と結果を残せなかった。

勝負の4年目となる今シーズンは、村田修一(現・BC栃木)の着用していた背番号『25』を与えられる。守備位置も外野から再び内野へと戻り、マギー、阿部慎之助らと争うこととなった。春季キャンプを順調に過ごし、オープン戦でも2試合連続本塁打を放つなどアピール。実績ある選手たちに勝負を挑んでいく。

中堅へのコンバートでスタメン奪取を目論む宗佑磨

ルーキーイヤーの2015年シーズンから、二軍で主に遊撃のポジションでプレーしてきた宗佑磨(オリックス)。身体能力が高く期待は大きかったものの、ここまで一軍で実績を残すことはできていない。そんな宗だが今春のキャンプで中堅へとコンバートされた。

キャンプ中の実戦で結果を残すと、オープン戦では2試合連続先頭打者本塁打(1本はランニング本塁打)をマークするなど絶好調。レギュラー候補の筆頭に躍り出た。コンバート直後ということもあって守備面での不安は残るが、その不安を補うほどの打撃結果を残すことで開幕スタメンに名を連ねたい。T-岡田、吉田正尚、マレーロ、ロメロと長距離砲は揃っている。

宗のように足を使える選手は、リードオフマンとして重宝されるだろう。4年目の大ブレイクに期待したい。

その他の同世代は?

岡本、宗と同じく野手で期待されるのが太田賢吾(日本ハム)だ。昨シーズン一軍デビューを果たすと、40試合に出場。打率.171(82打数14安打)、1本塁打、6打点と課題を残すものの、レギュラー候補としてオープン戦に出場している。横尾俊建、杉谷拳士らとの定位置争いを制し、開幕スタメンをつかみたい。

投手陣に目を向けると、高校時代から注目を浴びていた高橋光成(西武)、安樂智大(楽天)らが名を連ねている。高橋光は1年目に月間MVPを受賞する活躍をみせたが、以降は伸び悩んでおり期待に応えられていない。

また、安樂は故障もあって一軍での実績はなく、昨シーズンも春季キャンプで好投を見せたが、故障で離脱。今春のキャンプでも故障するなどケガに悩まされ続けている。

その他には松本裕樹(ソフトバンク)、飯塚悟史(DeNA)らも今シーズンの一軍定着を狙う。松本、飯塚はともに昨シーズンプロ初勝利をマークし、今シーズンも一軍入りを争っているが、松本はキャンプで故障を発症したこともあり出遅れた。

一方、飯塚はオープン戦で5回無失点と結果を残し、ラミレス監督へのアピールに成功した。このまま一軍切符を手に入れることができるのかに注目が集まる。

大谷翔平(エンゼルス)、鈴木誠也(広島)らの1994年生まれ世代(1994年4月2日〜1995年4月1日生まれ)が大ブレイクを果たしているが、この世代も後に続くことができるだろうか。すでに高卒でプロ入りを果たしている選手たちは、今シーズンが勝負となる。大学進学組がプロ入りを果たす前に定位置をつかみ取りたい。

※情報は2018年3月7日時点

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