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新外国人選手展望~2018年3月11日終了時点~

野球ボール
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2017シーズン 球界を盛り上げた新外国人選手たち

2017年シーズンは、中日に入団したゲレーロ(現巨人)が来日1年目で本塁打王を獲得するなど、新外国人選手が球界を大いに盛り上げた。そこで今回は、2018年に新たに加わる助っ人を紹介していく。

<2018年オープン戦:主な来日1年目外国人先発投手成績>


昨季、投打ともに不振で最下位に沈んだヤクルトには、ハフが加入した。ハフはメジャー経験が豊富な助っ人左腕で、ここまでオープン戦で結果を残している。打線は青木宣親の復帰で厚みを増したが、投手陣は多くの課題があるため、その解消に一役買いたい。

次に取り上げたいのは、中日のジーだ。メジャーで通算51勝を挙げた右腕は、日本でも先発起用が濃厚。昨季は先発のチーム防御率が4点台と苦しんだだけに、実績のある助っ人右腕の活躍に大きな期待がかかる。

<2010~17年日本ハム:主な外国人先発投手のゴロ割合>

※ゴロ割合…全打球に占めるゴロの割合
※日本ハム在籍時のみを対象
※リーグ平均は2017年のもの


先発候補の助っ人を獲得する上で、特徴的な補強をおこなうのが日本ハムだ。10年以降、ウルフ(現西武)やメンドーサなどゴロを量産する外国人投手を多く獲得。2018年度シーズンも、ツーシームやカットボールなどのわずかに動く球が武器のマルティネス、ロドリゲスを補強した。

両助っ人ともにオープン戦でのゴロ割合は、それぞれ50.0%、69.6%と昨季のリーグ平均を上回る数字を記録。少ないイニング数でのデータだが、打たせて取る投球を見せている。今季加入した2人の先発投手が歴代の助っ人たちと同様、持ち味を存分に発揮できるか期待したい。

<2018年オープン戦:主な来日1年目外国人打者成績>


野手陣に目を移すと、今季は阪神のロサリオが脚光を浴びている。現在オープン戦では本来の力を発揮できていないが、練習試合などの出場した実戦5試合では、11打数8安打3本塁打と大暴れしていた。糸井嘉男や福留孝介らと中軸を担えば、他球団にとって脅威になるだろう。

長打力不足に悩むチームが、外国人のパワフルな打撃を買って補強をおこなうことは珍しくない。近年のロッテもそのチームのひとつで、昨季はパラデスとダフィーが加入。しかしともに振るわず、その影響もあって12球団ワーストタイの95本塁打に終わった。井口資仁新監督が指揮を執る今季は、パンチ力が売りのドミンゲスが入団したが、変革が求められる打線の力になれるのか。

その他の助っ人らも激しい外国人枠争いを勝ち抜こうと、オープン戦でアピールを続けている。さまざまな立場でしのぎを削る新外国人選手たち。彼らがどのようなパフォーマンスを発揮するのか、今季も注目していきたい。


企画、監修:データスタジアム