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頼れる兄貴分「選手兼任コーチ」 今季は松井稼・岩瀬ら5名が就任

2018 3/12 18:40青木スラッガー
松井稼頭央
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Ⓒゲッティイメージズ

かつてはONも…今季は5名が「選手兼任コーチ」でシーズンへ

大リーグと日本のプロ野球には様々な違いがあるが、日本プロ野球ではメジャーで、大リーグにはあまりないものとして、「選手兼任コーチ」という役職の存在がある。現役晩年のベテラン選手が、プレーヤーとコーチ業を両立する二刀流職だ。

近年の例を振り返ってみると、現巨人監督の高橋由伸氏(巨人)や侍ジャパン常任監督の稲葉篤紀氏(日本ハム)をはじめ、前田智徳氏(広島)、東出輝裕氏(広島)、三浦大輔氏(DeNA)、宮本慎也氏(ヤクルト)、立浪和義氏(中日)、今岡真訪氏(ロッテ)など、数々の名選手がコーチ兼任で現役晩年の選手生活を送ってきた。昔では「ON砲」の王貞治氏、長嶋茂雄氏(巨人)も、現役晩年の数年間は兼任コーチを務めている。

※カッコ内は選手兼任コーチを務めたときの所属チーム

プロ野球のコーチ職の具体的な役割は、大まかにいうと2種類に分けられるように思う。ひとつは試合中の作戦考案や相手チーム分析といった、ベンチの頭脳となる参謀的な役割。もうひとつは、選手の指導・育成だ。選手兼任コーチが担当するのは、もっぱら後者の方だろう。「コーチ」の肩書がつくことで、他のコーチ陣に遠慮することなく、豊富な経験を持つベテラン選手が若手にアドバイスできるようになる。

コーチ職として直接指導もしながら、プレーヤーとしては背中で手本を示す。若手選手たちからすれば“頼れる兄貴分”的な存在だ。2018年は新たに5人のベテラン選手が、この二刀流職でシーズンに臨む。

近年低迷の中日は黄金期主力メンバーの荒木&岩瀬が兼任コーチに

2選手が同時に兼任コーチへ就任したのは、5年連続Bクラスと低迷する中日だ。昨季、通算2000本安打を達成した23年目の荒木雅博(40)が「内野守備走塁コーチ」、プロ野球記録の通算950登板を達成した20年目の岩瀬仁紀(43)が「投手コーチ」を兼任する。

昨季は荒木が85試合出場、岩瀬はチーム2位タイの50登板と、まだまだ戦力としてチームに必要とされる名球会コンビ。荒木は通算400盗塁(2017年シーズン終了時点で通算378盗塁)、そして岩瀬は前人未到の1000登板(同954登板)達成なるかと、個人としても非常に注目度の高い両者だが、今季はコーチとしても強竜復活に力を注ぐ。

岩瀬が就任する「選手兼投手コーチ」は、野手担当の選手兼コーチに比べると、過去あまり例が多くないポジションだ。最近では先ほど名前を出したDeNAの三浦氏くらいだろうか。プロ野球史上、最も多くマウンドに上がってきた岩瀬が積極的に若手投手にアドバイスを送ることで、低迷するチームにどんな化学反応が生まれるか注目だ。

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